あなたはそんなに賢くありません!「思考のトラップ」
本書は人はそんなに賢くない、ということを教えてくれる一冊です。
人は、「少なくとも自分は周りの人よりは頭で考えて行動できる」と思っています。
しかし、本当は私達が自分で決めていることなんてほとんどないのかもしれません、そんな衝撃の事実を教えてくれる本です。
1 人が本を買うのは新しい知識を得るためではない
「そんなことは絶対にない!」と思うかもしれません。
しかしながら本書で紹介されている研究によれば、人は自分の意見や考え方に合致した本だけを購入し、反対意見の本は買おうとしません。
つまり人は新しいが、自分の意見と異なる見解の本は買おうとしないのです。
これは以外ですが、自分の身に置き換えれば確かにそうです。
私は自己啓発書が好きですが、自己啓発書を批判するような本は買ってまで読むことはしません。
たくさん本を読んで賢くなっているような気分になっていますが、本当に気分にすぎないのかもしれません。
2 心は外部の人にはほとんど伝わっていない
例えば大勢の人の前で自己紹介しなければならないとき、多くの人は緊張します。
しかし、緊張しているかどうかという心の状態は、ほとんど周りの人に伝わりません。
あなたも自己紹介で「緊張しています」という人が、ちっとも緊張しているように見えないという経験をしたことがあると思います。
恥ずかしかったり、焦っていたり、不安だったり、という感情は外部の人にはほとんど伝わっていないと考えていいのです。
これは生きる上でとても価値のある情報です。
なぜかというと、はったりがきく、ということがわかるからです。
つまり内心で焦っていても堂々としていれば、周りの人は、「この人は堂々としている」という印象を受けることがわかるのです。
多くの人はこれを知るだけで、自信をもって物事に当たることができると思います。
3 中身よりも見せ方が重要である
本書では、ワイン学を専攻する学生が高級ワインとそうでないワインを味だけでは見抜けなかった調査事例が紹介されています。
他にもいろいろな事例が紹介されていますが、共通するのは人は中身では味の区別ができず、外見で区別をしているということです。
多くの人は、中身や本質が重要で形式的な部分や表面的な部分に価値はないと考えがちです。
しかしこれは誤りです。
人は見た目が9割、ということばも有りますが、外見もとても重要な要素であることを理解する必要があります。
4 まとめ
本書は、我々が信じている心理学や思考に対する思い込みを打ち破ってくれる一冊です。
分厚い本ですが事例もおもしろくすぐに読破できてしまいます。
心理学が好きな人にはオススメの一冊です。
翻訳ビジネス書って本当におもしろいですね〜
オススメ度★5つ満点中
★★★
読みやすさ★5つ満点中
★★★★
印象にのこったフレーズ要約
失敗の条件をつくっておくことにかけては人の創意工夫の能力は大したものだ。これで成功すればあんな悪条件にもかかわらず成功したと言える。また力が及ばなくても、失敗につながった条件の整備できる
ようするに、これまでの分析を分析してわかったのは、自分は大多数の人とは違うと大多数の人が思っているということだった。
人は物事を統計ではなく実例で考え、ストーリーで考える。
評論家や解説者の場合と同じく、人が本を買うのは情報のためではなく、確証を得るためなのだ。
実践したい3つのポイント
- 緊張した場面を思い出す
- その心の状態を知っていた他人がいたかどうか考える
- 自分が信じている危険なストーリーを統計と照らし合わせる
幸せに関する10の勘違い『リュボミアスキー教授の人生を「幸せ」にかえる10の科学的な方法』
人生の「幸せ」について研究した本はたくさんあります。
そんな「幸せ」本のなかでも本書が特徴的なのは、幸せについて多くの人が陥っている勘違い、思い込みに焦点を当てていること。
自分がいかに幸せに関して的はずれな思い込みをしているかがわかります。
リュボミアスキー教授の 人生を「幸せ」に変える10の科学的な方法
- 作者: ソニア・リュボミアスキー,渡辺誠,金井真弓
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2014/08/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
1 「〇〇しなければ幸せになれない」は思い込みにすぎない
本書は、人生の幸せについて間違った10の勘違い・思い込みを紹介しています。
これを読んで感じるのは、「〇〇がなければ、〇〇しなければ、幸せになれない」というものは存在しないということです。
それらは全て思い込みにすぎません。
それに執着し、囚われている以上、何時までたっても幸せになれないことがわかります。
実際に目を世界に広げてみれば、自分が求める〇〇を持っていなくても人生を100%幸せに生きている人はたくさんいるはずです。
ですから「〇〇がなければ幸せになれない」というのは全くのウソで、その考え自体が人生を不幸せにしているのです。
2 逆境を経験した人のほうが幸せになる
このようにいうと、嘘だ!、といいたくなるかもしれません。
しかし、本書によれば調査の結果その事実が明らかになったそうです。
本書の分析では、その理由は逆境が人を精神的に強くし、その後困難を経験しても耐性がつくからという理由のようです。
私はそのような理由の他に逆境を経験すればするほど、日常の些細なことに幸せを見出す能力がみにつくから、という理由もあると思います。
いわば寒くて凍える冬を経験しなければ、春の暖かさを感じられないのと一緒です。
不幸せなことが続いている人もこの事実をしれば少しは、精神的に楽になれるでしょう。
3 良いパートナーかどうかは喜びを共感できたかどうかによる
良いパートナーは人生の幸せにとても大きく関わってきます。
本書は良いパートナーをどう見極めるか紹介しています。
それは、「相手の喜びに共感できるか」ということ。
ポイントは、相手の不幸にどれだけ共感し寄り添うことができるか、ではなく喜びに共感できるかという点です。
これは思っているより簡単なことではありません。
相手の喜びを素直に喜べないパートナー関係はたくさんあります。
パートナー選びに困ったらこの基準を使ってみるといいかもしれません。
4 まとめ
本書は、人生に対する思い込みをみごとに解き放ってくれる一冊です。
人生とは〇〇である、という固定観念の強い人に是非読んでもらいたい一冊です。
翻訳ビジネス書って本当におもしろいですね〜
オススメ度★5つ満点中
★★★★
読みやすさ★5つ満点中
★★
印象にのこったフレーズ要約
今持っているものに満足しない人はこれから手に入れるものに満足することはない
いくつか悪いことが起こったとか人生が変わるような瞬間を味わったなどある程度の逆境を経験した人は全く逆今日を経験しなかった人よりも最終的には幸福になる
ポジティブな状況に感謝すれば、その状況に順応しにくくなるのです
人は目標を追求する過程で人生における目的を感じ取り、自分が進歩していると感じ、時間をうまく使えるようになります
結局、人間とは様々な経験を合計したものであって、ものは合わせたものではありません
私たちは大きな出来事よりも小さな出来事からのほうが、ずっと続く苦痛や悩みを受ける場合が多いのです
見えるものとは、自分がみようと決めたもの
幸せになるための鍵は、どれくらい幸福感を強く味わうかということではなく、ポジティブな感情や幸せという気分をどれくらい多く感じるのか、ということにある
人生が何によって判断されるのかという基準を作ること
1ヶ月につき、 1つのリスクを犯すくらいがちょうどいいでしょう
ポジティブな感情面での経験のピークは、 64歳と65歳、そして79歳のそれぞれに発生することが示されました
実践したい3つのポイント
- 人生の思い込みを3つリストアップ
- リストの思い込みを持つに至った原因を考える
- リストの思い込みに反して幸せな人が周りにいるか考える
リュボミアスキー教授の 人生を「幸せ」に変える10の科学的な方法
- 作者: ソニア・リュボミアスキー,渡辺誠,金井真弓
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2014/08/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
ワクワクはこう使えばよかったのか!「バシャールのワクワクの使い方」
「未来はえらべる!」などのベストセラー本を出版しているバシャール氏。
氏はダリル・アンカ氏を介して地球にメッセージを送っている存在として有名です。
本書は、そんなバシャール氏のよく使う「ワクワク」について深く掘り下げた本です。
1 嫌なことをやって生きているなら、100%生きていない
バシャールは、ワクワクすることをやりなさい、と一貫したメッセージを伝えています。
ワクワクすることではなく、嫌なことを生きているなら100%生きていないと同じこと。
シンプルですが心にまっすぐ響く言葉です。
「でも」「だって」と言い訳したくなる気持ちはわかります。
しかしその前に勇気を出して、自分が100%生きているか自分に問うてみることが重要です。
2 あなたが笑えば鏡も笑う
なにか行動を起こすときに、この条件が整えばとか、もうすこしこうなったら、とか言ってなかなか行動しない人がいます。
しかしそれは、鏡に向かって「鏡のなかの自分が笑うまでは、絶対に笑いません」といっているのと同じことです。
自分が先に行動しなければ、物事は変わっていきません。
変化を待つのではなく、自らが待つのが重要ですね。
3 行動を起こさせるのは勇気ではなくて確信
勇気を持って行動する、とよく言います。
しかしバシャールは、行動を起こさせるのは勇気ではなくて確信だといいます。
過去自分が行動してきたことのなかで、人生に大きく影響を与えたことを思い返してみます。
すると、そういった行動は勇気をもってというより、確信をもって行動したことが多いことに気が付きます。
勇気をもってなにかをする、というのは本当は間違っているのかもしれません。
4 まとめ
本書はバシャールの語ることばに共感できる人にはとてもオススメの本です。
他の本からの引用から構成されていますが、改めてバシャールの考え方を学ぶことができます。
ワクワクってなんだとう、なにが人生の目標なのか、と悩んでいる人にはオススメです。
翻訳ビジネス書って本当におもしろいですね〜
オススメ度★5つ満点中
★★★
読みやすさ★5つ満点中
★★★★
印象にのこったフレーズ要約
近道は「今ここ」にあり
「あなたが与えるものが、得るものになる」
最高の幸せは尽くすこと
豊かな人は節約しない
実践したい3つのポイント
- ワクワクすること10位を決める
- 1から順にやってみる
- ワクワクしないことを書き出す
対話形式でとってもわかりやすい「魂の法則」
本書はいわゆるスピリチュアル系の本です。
本書の特徴はなんといっても「わかりやすい」こと。
スピリチュアル系の本を読んでもさっぱり理解できない、という人にオススメです。
1 悩んでも自分自身で経験することが大切
今現在のつらい生活から逃れるためにスピリチュアルの本を読んでいるかもしれません。
しかし、苦しくても自分でそれを経験し乗り越えることに意味があります。
子供の成長に例えて考えればわかります。
自分の足で立つことができないからといって、大人がいつも子供をおんぶしてあげていたらどうなるか?
その子供は決して成長することができず、自分で歩くことができないでしょう。
人生に於ける辛く苦しいこともコレと同じ。
自分で経験することに価値があるのです。
2 他人に対してすることは自分自身に対してすることである
自分がしたことは必ず帰ってくる、とよく言われます。
本書によれば、まさにそのとおりで、他人にしたことは全て自分にすることと同じだそうです。
これが事実だとすると、自分の人生を振り返ってどうでしょうか?
恐ろしいと思う人もいれば、全く問題ないと思う人もいると思います。
どちらにせよ今からでも遅くありません。
自分がして欲しいと思うことを他人にしましょう。
3 魂の世界では物的なものは評価されない
魂の世界を信じるのであれば、その世界では富は全く評価されないと知っておきましょう。
ではなにが魂の世界では評価されるのか?
それは魂としての成長度合いだそうです。
よくお金は天国にもっていけない、などと言いますがそのとおりですね。
持っていけるのは、生きている時にどのような経験をして魂として成長できたかという1点に限られます。
4 まとめ
スピリチュアルが嫌いな人は多いと思います。
そういう人はスピリチュアルの世界は真実ではなく虚構だとよく主張します。
しかし私からすると、スピリチュアルの世界が真実かどうかはあまり関係ありません。
その世界がウソであろうとも、そこで言われていることがより良く生きるために役立つのであれば、使えばいいのです。
ビジネス書のひとつの分野であると割りきって読めばどんな人でも役に立つ本だといえます。
スピリチュアルの本は抽象的な話に終始してわかりにく本が多いのが実際ですが、本書は具体例がたくさん書いてありとってもわかりやすくオススメです。
是非みなさんに一読されることをオススメします。
本書は著者が本書の内容をたくさんの人に知ってほしいと考えているため、著者と訳者の印税が放棄されているようです。
また、著者のサイトに行けばPDFで同じ内容が読めるようですが、このような価値ある本を出版する出版社を応援する意味でも書籍を購入して欲しいと思います。
翻訳ビジネス書って本当におもしろいですね〜
オススメ度★5つ満点中
★★★★★
読みやすさ★5つ満点中
★★★★
印象にのこったフレーズ要約
頭は、君たちの住む物質界のありさまに多大に影響されている。
実際、自分の霊に成し得た変化だけが、死ぬ時に持っていける唯一のものだ。なぜなら、物的な成果はすべて、物質界に残るのだ。
実践したい3つのポイント
- 死ぬまでに経験したいことを書き出す
- 死んだ時に周りにどう思われたいか考える
- 他人にしてほしいことを書き出す
自己啓発書に疑問を感じている人に読んで欲しい「最強知的”お助け”本」
自己啓発書を読んでも成果につながらない。
そんなとき「本当にこの本の言っていることは正しいのか?」と疑問に感じてしまうもの。
そんなとき、数多のビジネス書を厳しい目線で分析する本書がオススメです。
1 自信過剰な人ほど生き残る確率がたかい
本書は日本で未邦訳の本を含めたくさんのビジネス書を紹介しています。
そのなかでこれは!と思ったのが、自信過剰な人ほど生き残る確率が高いということです。
危機的な状況では周りに従ったり他人に判断を委ねるのではなく、自信過剰で自分の考えを信じて行動できる人が生き残るというのです。
韓国のセウォル号事件では、たくさんの乗員が「その場にとどまって下さい」という指示に従ったことにより死亡してしまったそうです。
この事故から考えると、危機的状況では自分の直感にしたがった方が良いという考え方は正しいと納得できます。
2 「構え、撃て、狙え」
なにかを達成しようとするとき、綿密に計画を練ってから実行するものです。
銃を撃つときの行動に例えれば「構え、狙え、撃て」の順番になるでしょう。
しかし現実的には、計画ばかりに時間をかけて実行できないことも多いものです。
そんなときに効果的な考え方が「構え、撃て、狙え」です。
狙う前に撃っても当たらないだろうと思いますが、そうではありません。
まず撃ってその結果を受けて狙いを修正していけばいいのです。
人生は一発勝負ではありません、まず撃ってから考えるという方法もときに有効です。
3 コインを使って本心を探る方法
2つの選択肢のどちらを選べばいいか迷うことがあります。
そんなとき本心を知る方法として紹介されているのがコインを使う方法です。
ウラとオモテに、それぞれの回答を割り当てます。
そしてコインを投げます。
このときどちらの面がでたか見てはいけません。
その前に「どちらの面がでていてほしいか?」を自分に問いかけるのです。
そこで本心がわかります。
コインを通して本心を知る面白い方法だと思います。
4 まとめ
本書は自己啓発書を批判的に見るというスタンスの本です。
しかし必ずしも全てを批判するわけではなく、著者が効果的であると考えているメソッドについてはわかりやすく紹介しています。
そのため一般的な自己啓発書と同じように実生活に役に立つ本になっています。
いつもと違う視点で自己啓発書を読みたい人にオススメです。
翻訳ビジネス書って本当におもしろいですね〜
オススメ度★5つ満点中
★★★
読みやすさ★5つ満点中
★★★
印象にのこったフレーズ要約
大プロジェクトの謬説に惑わされるな
デイリーリストは自己完結型にすること
二分以内でできると思うことは、ただちに実行しなさい
意志力は限りある資源
実践したい3つのポイント
- キッチンタイマーを仕事につかう
- 自分の直感を信じて行動する
- 二分でできることはすぐに実行する
学生時代に読みたかった一冊「世界を変えるエリートは何をどう学んできたのか?」
世界を変えるエリートはどのように学んできたのか?
タイトルそのものの内容ですが、主に大学生向けに書かれた本です。
学生時代に読みたかった〜と思いましたが、その根底にある考え方は学生でなくても役に立ちます。
1 良い成績をとることにフォーカスしない
学生の本分は学業であり、学業で良い成績をとることは重要と思われます。
しかし世界を変えるエリートは、学業で良い成績をとることを目標とはしていませんでした。
これはエリートの学業成績が悪かったということではありません。
エリートは、良い成績をとること自体にフォーカスせず、結果として良い成績をとっていたのです。
2 自分のことよりも興味を惹かれる何かを見つけること
ではエリートが何にフォーカスしていたのか?
その答えは、自分のことよりも興味を惹かれる何か、です。
学業成績や、卒業後の収入や職ではなく、自分以外で情熱をもって興味を注げるなにか、に注目していたのです。
成功するためには情熱を傾けられる何かを見つけることが重要です。
世界のエリートは学生時代からこれにフォーカスしていたのです。
3 誰かに教えるつもりで本を読む
エリートたちはどのように本を読むのでしょか?
その答えは、誰かに本の内容を教えるつもりで読むこと。
ある研究によると、そうすることで記憶力と理解力が高まるそうです。
これはブログを書いていてそうだと感じます。
漠然と本を読むよりも、ブログ記事にまとめようと考えて書くほうが遥かに記憶に残りやすいものです。
4 まとめ
本書を読めば社会で成功する人が学生時代にどのようなことをしていたか学べます。
また物事を学ぶときにどのような姿勢であるべきかを知ることができます。
なにかを学びたいと思っている人にオススメです。
翻訳ビジネス書って本当におもしろいですね〜
オススメ度★5つ満点中
★★
読みやすさ★5つ満点中
★★
印象にのこったフレーズ要約
彼らは強い意図をもって読書する
実践したい3つのポイント
- 本を読む前に目的を意識する
- 人に教えるつもりで本を読む
- 2科目を平行して勉強する
ドラマはなぜ邪魔されたほうが楽しめるのか?「すべては心理学で解決できる」
心理学が好きな人は多いと思います。
しかしどんなに知識があっても使えなければ意味がありません。
本書は心理学の知識を実践に移すための方法を教えてくれる良書です。
1 中断された方が楽しみは大きくなる
面白くてたまらないドラマをみている時、玄関のチャイムがなったら不快に感じるでしょう。
しかし、心理学的には、楽しいことを中断されたほうが、最終的に大きな楽しみを感じられるそうです。
その理由は「慣れ」、人間は楽しいことに対しても辛いことに対しても「慣れ」てしまう生き物です。
中断されることにより、ドラマが楽しいという「慣れ」が一度リセットされ、また見始める時に新鮮な楽しい感覚を感じることができるようになるのです。
逆にいえば辛いことをしている時には中断を入れず一気にやり切る必要があります。
つらい状況に「慣れ」ていたにもかかわらず中断されることで、つらい気持ちがリセットされてしまうからです。
2 マンネリを防ぐにはカテゴリー分けをすること
「慣れ」はマンネリを起こさせますが、それを防ぐにはどうしたらいいでしょう。
研究によると、物事をカテゴリー分けするとマンネリを防ぐことができるそうです。
例えば、庭の手入れがマンネリ化しているとします。
その場合、庭の手入れを漠然と「庭の手入れ」とするのではなく、「バラの手入れの時間」「芝刈りの時間」「花を植える時間」などというふうにカテゴリー分けをするのです。
これはけっこう使えるかもしれません。
小中学校のころは時間割がありました。
たんに「勉強」ではなく、カテゴリー分けをして「英語」「国語」などとしていたのです。
だからこそ飽きずに9年間も勉強できたのかもしれません。
3 どか食いする想像をすればダイエットできる
ダイエットをするとき「食べ物のことは考えないようにしましょう」と言われることがあります。
しかし本書によるとそれは間違った方法のようです。
ある実験によると、想像でたくさん食べ物を食べた人の方が、その後実際に食べ物を食べる量が少なかったそうです。
なんでも脳は、想像と現実の区別がつかないようで、想像でお腹いっぱい食べることで本当にお腹がいっぱいになる効果があるようです。
ダイエットをしている人には有効な手段かもしれません。
4 まとめ
本書はこういった心理学による問題解決法が50も掲載されています。
なかには「見たことがある」というものもありましたが、知らないこともたくさんありました。
心理学がすきで、それを試してみるのも好きな人には是非オススメです。
翻訳ビジネス書って本当におもしろいですね〜
オススメ度★5つ満点中
★★★★
読みやすさ★5つ満点中
★★★★
印象にのこったフレーズ要約
共感があれば、幸せな結婚生活が手に入る
アドバイスはいつだって相手への攻撃とイコールです
すぐに思い浮かべられることほど実際に起こる可能性が高いと判断する
初頭+親近効果
かなえたい目標に、思いきり気高く輝かしい意味をこめればいい
ご褒美はときどき、でも罰は毎回与えることが大事
危機的な状況で生き残るには、自分の直感を信じること
衝動をコントロールして満足を先送りできる力が強い人ほど職業的にも社会的にも成功しやすい
実践したい3つのポイント
- 食事前にご飯をたくさん食べているところをイメージする
- 相談を持ちかけられてもアドバイスしない
- 仕事をカテゴリー分けする