人をその気にさせる140の方法「説得とヤル気の科学」
どうすれば相手をこちらの意図通りに行動させることができるのか?
営業や交渉から子育てに至るまで、多くの場面で悩むところです。
本書は、人を動かす方法について、140通りもの圧倒的量のストラテジーを紹介しています。
説得とヤル気の科学 ―最新心理学研究が解き明かす「その気にさせる」メカニズム
- 作者: Susan Weinschenk,武舎広幸,武舎るみ
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2014/01/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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本書の圧倒的な量のテクニックを全て紹介することはできませんが、とくに印象に残った手法を紹介したいと思います。
1 動詞よりも名詞を使う
ある選挙投票による実験でこんな結果がでたそうです。
それは選挙前にある質問をします。
あるグループには「あなたにとって有権者であることの重要性は?」と聞き、別のグループには「あなたにとって選挙にいくことの重要性は?」とききます。
そうすると「有権者」という名詞を使った方が実際に投票をする割合が多かった奏です。
このように名詞を使うことで相手方にその名詞の内容とおりの行動を促すことができます。
たとえば、「あなたは正直だ」というより、「正直者です」という方が、相手に影響をおよぼすことができます。
2 自分が行動すれば相手も真似して行動する
人は本能的に他人の真似をする性質があります。
脳のミラーニューロンの働きらしいですが、これを使います。
子供におもちゃの片付けをさせるとき、親がまず行動すると成功しやすいのもこの原則によるものでしょう。
3 最初に発言した者がリーダーとなる
ある研究によると集団におけるリーダーが決まる要素は、「一番最初に発言すること」だということがわかったそうです。
人は本能的に最初に意見を表明した人についていく傾向があります。
リーダーになりたければ最初に発言しましょう!
4 新たな習慣は他の習慣に結びつけると身につく
たとえば毎朝1杯の水を飲むというあらたな習慣を身につけたいとします。
その場合既に習慣になっていることに結びつけると簡単にできます。
たとえば朝起きて歯を磨く人であれば、朝歯を磨くときに水をのむことにします。
そうすれば比較的簡単に新しい習慣が身につくのです。
本書は人を動かしたいだけではなく、自分を成長させるためにも参考になる本です。
全ての人にとって有益な得られる本ですので、ぜひ一読をオススメします。
翻訳ビジネス書って本当におもしろいですね〜
オススメ度★5つ満点中
★★★★★
読みやすさ★5つ満点中
★★★★★
印象にのこったフレーズ要約
「フル装備の車に試乗した客は手に入れたものを失う気持ちになるため高額のオプションをつける」
「喉から手が出るほど欲しい、と思わせるためには手に入れにくくすればいい」
「接する機会が多いほどその対象に人は好意を抱くが7回を超えると新たな刺激を欲する」
「怒り不安などの強い情動的なメッセージはネット上で広く拡散する」
実践したい3つのポイント
- 問題解決したいときは一定時間集中して考え、その後忘れる
- 選択肢を示すときは3つに絞る
- 20分以上連続して話をしない
説得とヤル気の科学 ―最新心理学研究が解き明かす「その気にさせる」メカニズム
- 作者: Susan Weinschenk,武舎広幸,武舎るみ
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2014/01/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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