自己啓発書に疑問を感じている人に読んで欲しい「最強知的”お助け”本」
自己啓発書を読んでも成果につながらない。
そんなとき「本当にこの本の言っていることは正しいのか?」と疑問に感じてしまうもの。
そんなとき、数多のビジネス書を厳しい目線で分析する本書がオススメです。
1 自信過剰な人ほど生き残る確率がたかい
本書は日本で未邦訳の本を含めたくさんのビジネス書を紹介しています。
そのなかでこれは!と思ったのが、自信過剰な人ほど生き残る確率が高いということです。
危機的な状況では周りに従ったり他人に判断を委ねるのではなく、自信過剰で自分の考えを信じて行動できる人が生き残るというのです。
韓国のセウォル号事件では、たくさんの乗員が「その場にとどまって下さい」という指示に従ったことにより死亡してしまったそうです。
この事故から考えると、危機的状況では自分の直感にしたがった方が良いという考え方は正しいと納得できます。
2 「構え、撃て、狙え」
なにかを達成しようとするとき、綿密に計画を練ってから実行するものです。
銃を撃つときの行動に例えれば「構え、狙え、撃て」の順番になるでしょう。
しかし現実的には、計画ばかりに時間をかけて実行できないことも多いものです。
そんなときに効果的な考え方が「構え、撃て、狙え」です。
狙う前に撃っても当たらないだろうと思いますが、そうではありません。
まず撃ってその結果を受けて狙いを修正していけばいいのです。
人生は一発勝負ではありません、まず撃ってから考えるという方法もときに有効です。
3 コインを使って本心を探る方法
2つの選択肢のどちらを選べばいいか迷うことがあります。
そんなとき本心を知る方法として紹介されているのがコインを使う方法です。
ウラとオモテに、それぞれの回答を割り当てます。
そしてコインを投げます。
このときどちらの面がでたか見てはいけません。
その前に「どちらの面がでていてほしいか?」を自分に問いかけるのです。
そこで本心がわかります。
コインを通して本心を知る面白い方法だと思います。
4 まとめ
本書は自己啓発書を批判的に見るというスタンスの本です。
しかし必ずしも全てを批判するわけではなく、著者が効果的であると考えているメソッドについてはわかりやすく紹介しています。
そのため一般的な自己啓発書と同じように実生活に役に立つ本になっています。
いつもと違う視点で自己啓発書を読みたい人にオススメです。
翻訳ビジネス書って本当におもしろいですね〜
オススメ度★5つ満点中
★★★
読みやすさ★5つ満点中
★★★
印象にのこったフレーズ要約
大プロジェクトの謬説に惑わされるな
デイリーリストは自己完結型にすること
二分以内でできると思うことは、ただちに実行しなさい
意志力は限りある資源
実践したい3つのポイント
- キッチンタイマーを仕事につかう
- 自分の直感を信じて行動する
- 二分でできることはすぐに実行する