幸せに関する10の勘違い『リュボミアスキー教授の人生を「幸せ」にかえる10の科学的な方法』
人生の「幸せ」について研究した本はたくさんあります。
そんな「幸せ」本のなかでも本書が特徴的なのは、幸せについて多くの人が陥っている勘違い、思い込みに焦点を当てていること。
自分がいかに幸せに関して的はずれな思い込みをしているかがわかります。
リュボミアスキー教授の 人生を「幸せ」に変える10の科学的な方法
- 作者: ソニア・リュボミアスキー,渡辺誠,金井真弓
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2014/08/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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1 「〇〇しなければ幸せになれない」は思い込みにすぎない
本書は、人生の幸せについて間違った10の勘違い・思い込みを紹介しています。
これを読んで感じるのは、「〇〇がなければ、〇〇しなければ、幸せになれない」というものは存在しないということです。
それらは全て思い込みにすぎません。
それに執着し、囚われている以上、何時までたっても幸せになれないことがわかります。
実際に目を世界に広げてみれば、自分が求める〇〇を持っていなくても人生を100%幸せに生きている人はたくさんいるはずです。
ですから「〇〇がなければ幸せになれない」というのは全くのウソで、その考え自体が人生を不幸せにしているのです。
2 逆境を経験した人のほうが幸せになる
このようにいうと、嘘だ!、といいたくなるかもしれません。
しかし、本書によれば調査の結果その事実が明らかになったそうです。
本書の分析では、その理由は逆境が人を精神的に強くし、その後困難を経験しても耐性がつくからという理由のようです。
私はそのような理由の他に逆境を経験すればするほど、日常の些細なことに幸せを見出す能力がみにつくから、という理由もあると思います。
いわば寒くて凍える冬を経験しなければ、春の暖かさを感じられないのと一緒です。
不幸せなことが続いている人もこの事実をしれば少しは、精神的に楽になれるでしょう。
3 良いパートナーかどうかは喜びを共感できたかどうかによる
良いパートナーは人生の幸せにとても大きく関わってきます。
本書は良いパートナーをどう見極めるか紹介しています。
それは、「相手の喜びに共感できるか」ということ。
ポイントは、相手の不幸にどれだけ共感し寄り添うことができるか、ではなく喜びに共感できるかという点です。
これは思っているより簡単なことではありません。
相手の喜びを素直に喜べないパートナー関係はたくさんあります。
パートナー選びに困ったらこの基準を使ってみるといいかもしれません。
4 まとめ
本書は、人生に対する思い込みをみごとに解き放ってくれる一冊です。
人生とは〇〇である、という固定観念の強い人に是非読んでもらいたい一冊です。
翻訳ビジネス書って本当におもしろいですね〜
オススメ度★5つ満点中
★★★★
読みやすさ★5つ満点中
★★
印象にのこったフレーズ要約
今持っているものに満足しない人はこれから手に入れるものに満足することはない
いくつか悪いことが起こったとか人生が変わるような瞬間を味わったなどある程度の逆境を経験した人は全く逆今日を経験しなかった人よりも最終的には幸福になる
ポジティブな状況に感謝すれば、その状況に順応しにくくなるのです
人は目標を追求する過程で人生における目的を感じ取り、自分が進歩していると感じ、時間をうまく使えるようになります
結局、人間とは様々な経験を合計したものであって、ものは合わせたものではありません
私たちは大きな出来事よりも小さな出来事からのほうが、ずっと続く苦痛や悩みを受ける場合が多いのです
見えるものとは、自分がみようと決めたもの
幸せになるための鍵は、どれくらい幸福感を強く味わうかということではなく、ポジティブな感情や幸せという気分をどれくらい多く感じるのか、ということにある
人生が何によって判断されるのかという基準を作ること
1ヶ月につき、 1つのリスクを犯すくらいがちょうどいいでしょう
ポジティブな感情面での経験のピークは、 64歳と65歳、そして79歳のそれぞれに発生することが示されました
実践したい3つのポイント
- 人生の思い込みを3つリストアップ
- リストの思い込みを持つに至った原因を考える
- リストの思い込みに反して幸せな人が周りにいるか考える
リュボミアスキー教授の 人生を「幸せ」に変える10の科学的な方法
- 作者: ソニア・リュボミアスキー,渡辺誠,金井真弓
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2014/08/28
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