翻訳ビジネス書専門書評家の読書感想文

翻訳ビジネス書をこよなく愛する書評家による翻訳ビジネス書専門書評ブログ!

明晰夢を見る方法?「みたい夢をみる方法」

f:id:book-success:20140219105510j:plain

 

 

明晰夢という言葉を知っているでしょうか?

 

明晰夢(めいせきむ)とは、夢だと自覚しながらみる夢のこと。

 

夢を自覚しながらみることができれば、夢を自由にコントロールできます。

 

本書は、そんな明晰夢の技術がタイトルとなっている本です。

 

 

みたい夢をみる方法―明晰夢の技術

みたい夢をみる方法―明晰夢の技術

 

 

結論からいうと、本書はタイトルと中身に若干違いがあるという印象を受けます。

 

というのも、本書の内容はその大半が夢に対する心理学的分析となっているからです。

 

私達が夢をみるのはなぜか?その夢にどのような意味があるのか?

 

そういった内容が書かれています。

 

それ自体とてもおもしろいのですが、明晰夢をみるための技術的な方法は少ししか書かれていません。

 

明晰夢の技術を深く学びたいという人には期待はずれかもしれません。

 

しかし本書から読み取れる明晰夢を見る方法を以下にピックアップしたいと思います。

 

 

1 覚醒時に意識的な行動をする

明晰夢をみるためには夢のなかで自分の意識を保つ必要があります。

 

そのために必要なのは、覚醒時に意識的に行動しおくことだと著者はときます。

 

一見すると、覚醒時に意識的に行動しているのは当然だと思いがちですがそうではありません。

 

我々は、日常生活で無意識に行動していることが多々あります。

 

通勤や通学などで何も考えずに決まった通りの電車に乗り道をあることができますが、それは無意識で行動していることです。

 

しかしながら意識的に行動する具体的なワークなどは本書では紹介されていません。

 

2 夢日記をつける

明晰夢をみるためには夢の記憶を強化する必要があるとのこと。

 

そのために一番いい方法は朝起きてすぐに、見た夢の内容について夢日記をつけることだそうです。

 

著者によると人が夢を覚えている割合は10%以下だそうです。

 

起きてから相当すぐに記録をつけないと難しいと思います。

 

3 夢かどうかのテストをする

夢を見た時に、物理法則に反することがおきればそれは夢だと認識できます。

 

そのため、夢のなかで空を飛んでみる、など、夢かどうかのテストをすると良いそうです。

 

書いてある内容はわかりますが、そもそも夢のなかで意識的にテストをしてみること自体ができそうもありません・・・・・

 

 

 

以上、明晰夢をみるポイントをまとめてみました。

 

なかなか実践は難しいものばかりと言わざるをえません・・・

 

ちなみに私もまだまだ明晰夢をみることができていません。

 

本書は明晰夢だけでなく、睡眠や夢の意味などについて深い考察がされています。

 

その部分もとても興味深いので夢に興味がある人にはオススメです。

 

翻訳ビジネス書って本当におもしろいですね〜

 

オススメ度★5つ満点中

★★

読みやすさ★5つ満点中

★★★

 

印象にのこったフレーズ要約

「人生を70年としたらそのうち約23年間は眠って過ごし5年間は夢をみていることになる」

うつ病患者に夢を見させないようにしたら70%にうつの改善傾向がみられた」

「夢をみている時間は実際の時間と一致する」

「大人は自らの思考、努力、意思決定のすべてに責任を要求される。だから人は困難な場面にあったとき、ときおり子供に退行する」

「自尊心はメンタルヘルスにおいて最も重要である」

 

 

 実践したい3つのポイント

 

  1. 夢日記を付ける
  2. 覚醒時に自分の意識を確認する
  3. 明晰夢のサインを決めておく

 

 

みたい夢をみる方法―明晰夢の技術

みたい夢をみる方法―明晰夢の技術