翻訳ビジネス書専門書評家の読書感想文

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いいアイデアは空白から生まれる「ひらめきはカオスから生まれる」

ビジネスや問題解決など、良いアイデアが求められ機会はたくさんあります。

 

どうすれば良いアイデアが生まれるのか?その答えの一つがコレです。

 

生産性を高めることが逆に良いアイデアを駆逐してしまうこともあるのです。

 

 

 

ひらめきはカオスから生まれる

ひらめきはカオスから生まれる

 

 

1 秩序は良いアイデアを妨げる可能性がある

秩序は我々が小さいことから重要なものとして教えられる存在です。

 

秩序があるのは良いことだというのが一般的な認識です。

 

しかし、良いアイデアを生み出す、という側面からすると秩序があることは逆に優れたアイデアを生みにくくする土壌になります。

 

1分単位で決められたスケージュールでは、自由な発想は生まれないのです。

 

 

2 「余白」に優れた価値がある

アメリカの教育システムと日本の教育システムの違いの一つに休憩時間の長さがあるそうです。

 

日本の教育現場では、昼休みや休み時間がとてもたくさん設定されています。

 

日本の教育システムがアメリカのそれより優れている理由として、この休憩時間が長いこと、が理由ではないかという考え方があります。

 

このように、一見すると意味のない余白に実は大変価値があります。

 

昔からアイデアがでやすいのは、このようななにも意識しない空白の時間であると言われてきました。

 

なにか素晴らしいアイデアを生み出したいと思った時には思い切って予定のない空白の時間を生み出すことが必要です。

 

3 異分子を取り込む

本来であれば組織にいないような異質な人材をとりいれること、それが異分子を取り込むということです。

 

任天堂マリオブラザーズを生み出したのは、エンジニアではなく美術系の大学を卒業した異分子といえる人材であったそうです。

 

いつも同じ人が頭を捻っていてもなかなか新しいアイデアは産まれません。

 

普通ならばその場にいることは考えられもしないような人を入れてみることで、素晴らしいアイデアが出てくるかもしれません。

 

4 まとめ

良いアイデアはそれまでの延長では産まれません。

 

一見すると非常識な状況や方法によって生み出されるのです。

 

ビジネスや私生活でアイデア出しを行っている人にはオススメの一冊です。

 

翻訳ビジネス書って本当におもしろいですね〜

 

オススメ度★5つ満点中

★★★

読みやすさ★5つ満点中

★★★★

印象にのこったフレーズ要約

「だれにとっても穏やかなカオスは不可欠だ」

「「余白」「異分子」「計画されたセレンディビティ」」

 

 

  実践したい3つのポイント

  1. イデアにつまったら運動する
  2. 絶対に解決策を知らないであろう人に相談する
  3. 会議であえて沈黙の時間をつくる

 

 

ひらめきはカオスから生まれる

ひらめきはカオスから生まれる