けっこう重要なスキルかも「誘う技術」
ビジネスにはいろいろな種類のスキルが必要です。
しかし「誘う技術」が重要だなんて多くの人は思ったこともないと思います。
本書では、イタリア人料理研究家がビジネスマンの誘う技術を教えてくれる珍しい一冊です。
1 誘う技術の重要性を知る
ビジネスはお客様に商品やサービスを購入してもらうことで成り立っています。
そしてそれらを購入してもらうということは、商品を買ってね、という「誘い」をしているに他なりません。
また社内でプロジェクトを組んで仕事を進めるときにも、同僚や上司をプロジェクトに誘い込まなければ仕事が成立しません。
このように「誘う技術」はプライベートだけではなくビジネス上でも重要な技術なのです。
2 目的を明確にして誘う
「誘い」には相手の拒否がつきものです。
「断られたらどうしよう」そんな思いが邪魔してなかなか人を誘うことができません。
誘いの成功率を高める方法として本書で紹介されているのは、目的を明確にすること。
たとえば、ただ単に「飲みに行こう」というのではなく、「〇〇プロジェクトの成功の秘訣について話を聞きたいので飲みに行こう」とすると相手は断りにくくなります。
「なんのためにその行動をするのか」その一言を付け加えるだけで誘いの成功率は高まります。
3 打ち上げに必ず誘う
ビジネス上でプロジェクトが終わったり、仕事が一段落ついたら必ず打ち上げに相手を誘いましょう。
相手としても、仕事の区切りがついて嬉しい状態ですから、誘いに乗ってくれる可能性は高くなります。
また、打ち上げをして信頼関係ができれば次の仕事にもつながりやすくなるでしょう。
打ち上げは最高のビジネスチャンスともいえるのです。
4 まとめ
本書は「誘う」をテーマにしたとても切り口が斬新な本です。
本書を読めば「誘う」ことの重要性と、スムーズに人を誘う技術が身につくでしょう。
プライベートでもビジネスでも、人を誘うことに苦手意識を持っている人にオススメの一冊です。
翻訳ビジネス書って本当におもしろいですね〜
オススメ度★5つ満点中
★★
読みやすさ★5つ満点中
★★★★★
印象にのこったフレーズ要約
「断られるのが怖いからって、誘われるのを待つばかりでは、何も始まらない。」
「凧をもっているならまず走れ」
「誘うという行動が相手へのメッセージ」
「お互いがプラスにならないなら誘ってはいけない」
「誘いを本気で嫌がる人はあまりいない」
「うじうじ悩んでいるヒマがあったら、さっさと断られて次に行ったほうがいいんです」
実践したい3つのポイント
- 今週中に目的を言って人を誘ってみる
- 打ち上げをする仕事の候補を3つあげる
- 誘おうかどうか躊躇している件について誘ってみる