売れる芸人には「○」がつく??「Qのしっぽはどっち向き」
世の中には、「なんでこんなことを?!」と思うようなことを研究対象にしている人がいます。
著者もその一人。
人の心理や気持ちといったわかりにくい内容を科学的に分析したおもしろい一冊です。
- 作者: リチャード・ワイズマン,殿村直子
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2008/06/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 1人 クリック: 17回
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1 Kの音を含む言葉は人を笑わせる
本書の分析によるとKの音が付く言葉は人を笑わせる傾向があるということです。
本書では1年がかりで1番おもしろいジョークはなにか?という実験をしています。
その結果は正直なところ「それが一番か??」というものでした(笑)。
笑いには文化の影響が強く、翻訳ビジネス書のジョークではあまり笑えてことがありません。
なるほどと思ったのがタイトルの内容です。
この原則を応用すれば、売れる芸人を目指すなら「K」の音が付く名前にした方が良さそうです。
2 ウソを見分けるには目で見るより耳で聞くこと
本書では「ウソを見破るにはどうすればいいか」という実験も行っています。
その結果は、目で見るのではなく耳で聞くこと。
仕草や表情などがウソを見抜く重要な手がかりになりそうに感じますが、そうではないようです。
嘘をつく人は、口数が少なく、詳しく言わない傾向があるそうです。
身近な人に試してみたい知識です。
3 隙間風がつくる低周波が幽霊の原因かもしれない
本書の実験によると、隙間風などで作られる低周波を人が感じると、幽霊がいるのと同じような感じを受けるそうです。
幽霊を信じるかどうかは別として、このような自然現象で幽霊が起きる状況を再現できるというのは面白い話です。
著者はこの実験のために幽霊がでると噂されている場所に入り浸ることになります。
臆病者の私には到底出来そうもありません。
4 まとめ
本書を読んで感じるのは著者がとても楽しそうに実験にあたっていること。
読む限りでは大変そうな実験を、著者はあっさり成し遂げていきます。
やはり好きなことをする、というのはすごいパワーをもたらすのだなあと感心してしまいました。
人間心理について興味ある人には是非おすすめの一冊です。
翻訳ビジネス書って本当におもしろいですね〜
オススメ度★5つ満点中
★★★
読みやすさ★5つ満点中
★★★★
印象にのこったフレーズ要約
夏に生まれた人は冬に生まれた人よりもツキがある。
Kの音を含む言葉は、とくに人を笑わせる。
実践したい3つのポイント
- 口数の少なさでウソを見破る
- 本当に笑っているかどうかは相手の目を見る
- 優越感をくすぐる面白いジョークを言ってみる
- 作者: リチャード・ワイズマン,殿村直子
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2008/06/25
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