この世界をサバイバルする方法「危機とサバイバル」
本書は、「ヨーロッパ最高の知性」と呼ばれるジャック・アタリ氏の著作。
「サブプライム問題」「世界金融危機」を予見した著者が、混乱の21世紀を生き残る知恵を教えてくれます。
これから起こる危機とサバイバルの方法を学べます。
1 待つことは常に最悪のサバイバル戦略である
本書はこれからおこりうる危機とサバイバル方法を教えてくれます。
その内容は多岐に渡りますが、根底に共通する内容は変化することです。
変化を恐れ、待つことを選択することは最悪のサバイバル戦略です。
これを頭にいれ、変化することを受け入れる心構えをつくりましょう。
2 ノマドに必要な能力が重要
人類は数万年のあいだ、ノマドの民であったといいます。
ノマドの民であったとき、必要とされる能力は、
鋭い直感、身軽であること、失敗を恐れないこと、目的意識を持つこと、疑問を持たないこと
でした。
現代においても危機を乗り越えサバイバルするためにはこれらの能力が必要であると著者は説きます。
確かにこれらの能力があっても、人はどこでも生き延びることができるでしょう。
3 自分に対する尊厳を持つこと
アタリ氏は、サバイバルする技術を7つの原則としていますが、一番最初の原則は「自分に対する尊厳を持つこと」であるとしています。
なぜなら自分に対する尊厳を失った時、人はサバイバルする意欲をなくすからです。
これは、企業においても人類においても等しく重要なことです。
以上ポイントをまとめてみました。
これから個人や世界に起こる危機と、その対応方法を知りたい人にはオススメの内容です。
翻訳ビジネス書って本当におもしろいですね〜
オススメ度★5つ満点中
★★
読みやすさ★5つ満点中
★★
印象にのこったフレーズ要約
「人は自分に対してと同じように他人に対処する」
「モノの消費ではなく体験を得るための消費をする」
「所有することより感動を享受する時間を費やすことに価値をおく」
「サバイバルするためにはいろいろなことを身軽にしておくことが重要。一つの言語に頼らない」
「もっとも未来への備えができているのは、アメリカEUインドである」
実践したい3つのポイント
- 身軽になるために捨てるものがないか考える
- 経験にお金を使う
- 複数の言語を身につける