アイデアにつまったら読む本「100のボツから1のアイデアを生み出す天才の思考術」
ビジネスをしているとどうしてもアイデアにつまってしまう瞬間があります。
本書は、そんなときどうすればアイデアを出すことができるか教えてくれる一冊。
ビジネスシーンので利用を中心に解説しており実践的な1冊です。
1 天才は疑問符を使う
アイデアにつまったとき、天才でない人は感嘆符を使います。
「アイデアにつまった!」「もうなにも思いつかない!」というように。
これに対して天才は疑問符を使います。
「どうすれば手に入るだろうか?」「どうすればうまくいいくだろうか?」というように。
可能性があることを前提に思考すれば、アイデアが湧きやすくなります。
2 逆の方法をとる
アイデアを出す方法として、普通と逆のことができないか考えてみる、というものがあります。
たとえばシャツには普通アイロンをかける必要がありますが、逆に考えた結果アイロンがけ不要のシャツ、というアイデアがでてきます。
逆の方法をとる手法を使うときは、まずステップ1として普通に考えた場合のルールをピックアップします。
そして、ステップ2としてそれぞれのルールの逆を考えます。
この2つのステップを使えば、うまく「逆の方法をとる」手法でアイデアを生み出すことができます。
3 問題を結びつける
具体例としてあげられているブラジル市長の例が秀逸です。
ブラジルのある市ではゴミが放置されていることと、貧困層の栄養失調が問題でした。
そこで市長は両者の問題を結びつけて一気に解決する手段を考え出します。
それは、ゴミを集めて市に持ってくれば食料を与える、というアイデアです。
これにより一気に2つの問題が解決しました。
4 辞書を使う
面白いアイデア発想法として、辞書を使うという方法があります。
辞書を適当にひらき、でてきた単語に自分の問題のヒントがあると考えてみるのです。
例えば、新しい飲料水のアイデアが欲しいと考えた時、「台所」という単語が辞書からピックアップしたとします。
台所から連想を広げて新しい飲料水のアイデアを考えてみます。
たとえば、台所で主婦が料理中に飲むことを想定したスポーツドリンクなどはどうでしょう。
以上、きになったポイントをあげてみました。
実際には紹介しきれないほどたくさんのアイデア発想法が紹介されています。
企画つくりにかかわる仕事をしている人にはぜひともオススメの一冊です。
翻訳ビジネス書って本当におもしろいですね〜
オススメ度★5つ満点中
★★★
読みやすさ★5つ満点中
★★★★
印象にのこったフレーズ要約
「心のなかで発見の旅にでる」
「アイデアを生み出すことと評価することはわけて考える」
「ファンタジー世界をつくるのに必要なことは登場人物ができないことを明らかにすること」
「ルールを書き出し、ひとつずつルールを破ったらどうなるか考える」
「明示→批判→提案、を繰り返す」
実践したい3つのポイント
- どうすればできるか?を問いかける
- 頭に汗をかくイメージで考える
- ルールを書き出しその逆を考える