アーティストとして生きるとは?「アンシンク」
本書は昨日紹介した本と同様、ビジネスマンがアーティストとして生きることをの素晴らしさを説いている本です。
ビジネス書のひとつのテーマとして「アーティスト」というものが注目されているのがわかります。
考えすぎずに感じて行動する、それが本書の「アンシンク」の意味でしょう。
アンシンク UNThink 眠れる創造力を生かす、考えない働き方
- 作者: エリック・ウォール,住友進
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/03/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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1 「なぜだろう?」という疑問を抱く
大人になるにつれてアーティストな側面が失われていきます。
子供はアーティストですが、それは全ての物事に対して「なぜだろう」という疑問を頂いていたからです。
私達は日常「なぜだろう」とかんがえることがなくなっています。
だからこそ疑問を抱くことで、様々な物事に対する好奇心を再び芽生えさせることが必要です。
2 「より早くより多くのお金を手に入れる」では満足できない
現代ビジネスマンの目標は「より早くより多くのお金を手に入れる」です。
すべての価値観がこれに集約されてしまっています。
しかし、現代のビジネスマンはこのような価値観に満足できなくなっています。
なぜならそれでは心が満たされることがないからです。
我々が物質的に充分豊かになったこともその理由でしょう。
過去の価値観は揺らいでいます。
3 「不足していること」より「正しいこと」を求める
我々は、つい自分に不足していることを求めてしまいがちです。
お金や地位や名声といったものです。
しかしアーティストになるためには不足していることより正しいことを求める必要があります。
不足していること、は社会全体が価値を認めるものであることが多いです。
それは自身が価値を認めるものではありません。
不足しているものを求めることは、世間の価値観にしたがうことになってしまいます。
それでは独創性が発揮されることがなく、アーティストにはなれません。
4 水面下の知識体系である直感を大切にする
私達は、意識的に学ぶとき、同時に無意識の領域でたくさんのことを学んでいます。
その学びは意識することはできませんが無意識の領域において確実に積み上げられています。
直感は、そのような無意識の知識から導き出されるものです。
直感というとなにも根拠のない無責任な決定であるというイメージもありますがそれは違います。
直感は、意識できない知識に基づく判断に過ぎないのです。
そしてアーティストは直感の力を最大限利用します。
本書の著者は、即興絵画をつくるアーティストです。
同時に企業のコンサルタントも行うビジネスマンです。
両方の分野を知っている著者であるだけに、説得力のある発言が並んでいます。
自分の働きかたに疑問を感じている人にオススメです。
翻訳ビジネス書って本当におもしろいですね〜
オススメ度★5つ満点中
★★
読みやすさ★5つ満点中
★★★
印象にのこったフレーズ要約
「人は大人になる代償として細部をみる力を失っていく」
「不確実性の兆候が見えた時はフットワークを軽くしておく」
「不安を受け入れることができるほど変化に対応しやすい」
「やる前に許可を求めない」
「私をイキイキさせてくれるものはなにか」
「一貫した行動は賢明な言葉より雄弁である」
「群衆に従う人は群衆より先に行けない」
実践したい3つのポイント
- なぜだろう?を一日5回考える
- 何故働いているのか考える
- 不安だから逃げたことを少しだけやってみる
アンシンク UNThink 眠れる創造力を生かす、考えない働き方
- 作者: エリック・ウォール,住友進
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/03/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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