まさに奇跡の脳!「奇跡の脳」
脳の片方が壊れるとどうなってしまうのか?
考えたくもないことですが、本書がその答えをはっきりと示してくれます。
本書は脳卒中にかかった脳科学者である著者のリアルな脳機能回復の物語です。
- 作者: ジル・ボルトテイラー,Jill Bolte Taylor,竹内薫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/02
- メディア: ハードカバー
- 購入: 35人 クリック: 221回
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1 左脳と右脳の違いをする
脳については様々な研究が行われていますが、多くの場合右脳と左脳で違う機能をもつと考えられているようです。
右脳はイメージや感覚などの直感的なもの、左脳は言語や計算などの理論的なものを司っているようです。
本書の著者は脳卒中により左脳の一部の機能を失います。
そうすると言語的な存在を理解することができなくなってしまうのです。
左脳と右脳はどちらも不可欠な存在でどちらとも正常に機能して始めて脳が能力を発揮できるのです。
2 脳の回復にはできないことよりできることに注目する
本書の冒頭は、著者が脳卒中により脳の機能を失うところから始まります。
そしてたゆまぬ努力により脳の機能を回復していく家庭が描かれているのです。
その中で著者が脳の回復に必要な考え方として紹介しているのが、できないことよりできることに注目すること、です。
この考え方は脳の機能回復の過程だけでなく、自己成長していく上でとても重要な考え方だと思います。
できないことにばかり執着してもなにも始まりません。
できることに注目してできることを少しずつ増やしていくのです。
3 感情を制御できなくなったら90秒立ち止まる
怒りや、ストレスで感情をコントロールできなくなることがあります。
そんなとき著者が実践している方法として紹介されているのがこの方法
どんな激しい感情もしばらく時間を置けば、次第に解消されていきます。
4 まとめ
本書は脳卒中の兆候が現れるところから、回復にいたるまでの経緯がとても詳細に書かれています。
脳卒中はだれでもかかりうる病気ですから、病気への備えとしても最適な本です。
また脳卒中になってしまった人や、家族や友人などが脳卒中になってしまったと言う人にもとてもオススメです。
翻訳ビジネス書って本当におもしろいですね〜
オススメ度★5つ満点中
★
読みやすさ★5つ満点中
★★★★
印象にのこったフレーズ要約
「うまく回復するためには、できないことではなく、できることに注目するのが非常に大切。」
実践したい3つのポイント
- 脳卒中チェックリストを眺める
- できないことに注目してないか確認する
- 感情的になったとき90秒目をとじる
- 作者: ジル・ボルトテイラー,Jill Bolte Taylor,竹内薫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/02
- メディア: ハードカバー
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