一点集中の威力を知る「ワン・シング」
仕事など、何かを行うにあたりシングルタスクがいいのか、マルチタスクがいいのか議論されることがあります。
しかし本書を読めばその議論には終止符が打たれるでしょう。
圧倒的な成果を出すためには、シングルタスクで一点集中することが必要なのです。
1 的をしぼることが成功の秘密
著者は自身の経験から、ものごとがうまくいく時には「的を絞ること」ができていたといいます。
的を絞ることは、自分のもっている意思や能力等、すべてのリソースをその一点に注ぐことを意味します。
そして的をしぼるのは、「したいことをする」のではなく、「するべきことをする」ということです。
自分が達成すべき目標を一つに絞ることによって、初めて「すべきことをする」という覚悟と環境が手に入るのです。
2 リストに「済」をつけるゲームにはまらない
我々は仕事の仕方として、やるべきことを全てリストアップしてひとつずつ済をつけていくというやり方をします。
しかしこの手法の危険なことは、やるべき一つのこと以外にも労力をふりわけてしまい一点集中していないことです。
やるべきことリストにはいっていたとしても、今集中してやるべきことかどうかはわかりません。
ただリストにあがっているから実行する、というやりかたにはまらないようにしましょう。
3 メニューにあるものを注文してはいけない
これはなにか画期的なことを実行しようとするときの心構えです。
我々はついついなにかを実行する時既存のやり方でどうすればいいかを考えてしまいます。
しかし、だれもが成し遂げたことのないことを達成するには、だれも行ったことがない手法と取る必要があります。
ですから時にはメニューになりやりかたを注文してみましょう。
4 まとめ
以上、本書では1点集中の威力とその方法をしっかりと学ぶことができます。
1つを達成することで、結果的に多くを達成することになる。
やりたいことが山積みでなにからやればいいかわからない、と思っている人にオススメです。
翻訳ビジネス書って本当におもしろいですね〜
オススメ度★5つ満点中
★★★★
読みやすさ★5つ満点中
★★★★
印象にのこったフレーズ要約
答えは質問から生まれ、質問の質がそのまま答えの質を決める
目的によって優先事項が決まり、優先事項によって生産性が決まる
幸福は達成への途上で生じる
(一つのことに)一日に四時間を割り当てるように勧めたい
一回の「イエス」は1000回の「ノー」によって守られる
実践したい3つのポイント
- マルチタスクをやめる
- 1点集中して成し遂げるべきことはなにか3分考える
- 普段受け入れているものにノーを言ってみる