翻訳ビジネス書専門書評家の読書感想文

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信じる力を科学する!「なぜ、これを「信じる」とうまくいくのか」

 世の中には迷信やゲン担ぎがたくさんあります。

 

これらは全く科学的ではありませんが多くの人が信じています。

 

本書はそんな迷信などを信じる力をうまく活用する方法を教えてくれます。

なぜ、これを「信じる」とうまくいくのか

なぜ、これを「信じる」とうまくいくのか

 

1 大切なのは自己コントロール感

私達は、自分が将来起こる出来事をコントロール力があると信じたがります。

 

そう信じることができれば、自信がわき、勇気がうまれ、良い結果を出すことができます。

 

迷信やゲン担ぎでそういった自己コントロール感を得ることができるのです。

 

例えば、右足から家をでればその日は幸せに過ごせるというゲン担ぎがあるとします。

 

その人はそう思うことで、自分の「右足から家をでる」という行動で一日の幸せをコントロールできると感じるのです。

 

その結果ポジティブな思考が生まれ、本当に良い結果を得ることができます。

 

 

2 死を想い考えることは我々を救う

「死」というと不吉なイメージを受けるかもしれません。

 

しかし「死」は我々の生活を豊かにしてくれます。

 

というのも「死」を身近に感じた経験があるひとほど、人生の価値に気が付き充実した人生を過ごす可能性が高くなるからです。

 

「もうだめだ、死ぬかもしれない」と考えた人は、次の日の朝目覚めるだけでも幸せを感じます。

 

頻繁に考えるのは辛いですがときには死を身近に感じることもよいことなのかもしれません。

 

3 不幸な出来事がおきたら神のせいにしてしまう

人は不幸なできごとが起きた場合「なぜ私にそんなことがおきたのか?」と理由を考える傾向があります。

 

しかし当然ですが理由などありません。

 

理由を探して考え続けても不幸になるだけです。

 

そんなときは神様が試練を与えるために行ったのだと考えましょう。

 

神様は絶対ですから、間違ったことをするはずがありません。

 

そのように考えて、自分が本当にすべきことに集中しましょう。

 

4 まとめ

本書は、従来のビジネス書にはあまりないアプローチをしている本です。

 

しかし、人間心理の深い部分に言及しており、なるほど、と唸ってしまう場面がたくさんありました。

 

信じる信じないは別としても、人生をプラスにさせてくれる本書のテクニックは是非取り入れたいものです。

 

迷信やゲン担ぎを信じない人にむしろオススメな本です。

 

 

翻訳ビジネス書って本当におもしろいですね〜

 

オススメ度★5つ満点中

★★★★

 

読みやすさ★5つ満点中

★★★★

印象にのこったフレーズ要約

つまり「運の良し悪し」は相対的な価値から生まれる

 

「自分の身に起きた悪いできごとを神の計画の一部とみなすと、人は苦難に健全に対処できる」

 

 

 

 

  実践したい3つのポイント

  1. 死んだらなにを後悔するか考える
  2. 過去におきた悪い出来事の意味を3つ考える
  3. 運の良かった出来事が客観的に良いことだったのか考える

 

なぜ、これを「信じる」とうまくいくのか

なぜ、これを「信じる」とうまくいくのか