CIAとビジネスの共通点「CIA諜報員が駆使するテクニクはビジネスに応用できる」
多くの人にとってCIAというのは映画などのイメージでしか知らない世界でしょう。
本書はCIAの元諜報員がそのテクニックをビジネスに応用する形で教えてくれる本です。
いったいどんなテクニックがあるのか、思わず興味がそそられます。
1 同じ世界にいれば話を聞き出すのは容易である
CIA諜報員は各国のキーパーソンから情報を得ることが仕事です。
その際行うテクニックは、相手に「自分と同じ世界の人間だ」と思わせることだそうです。
ビジネス上でも我々はつい同業者に対しては心を許して話をしてしまいがちです。
しかし、相手は同業者を装って情報を手に入れようとしているだけかもしれません・・
2 欲しい人材像を明確にする
CIAの採用面接では、事前に必要とされる人物像がかなり細かく明確にされているそうです。
そのため、求職者は予めその基準を満たしていると主観的に考えているひとしか応募してきません。
これはとても効率の良い求人方法でしょう。
一般企業でもこれを使えば、人材のミスマッチをなくして良い人材を得ることができます。
3 信頼は通貨と同じである
うそや騙しあいの世界というイメージがあるCIA。
実際には信頼がとても重要視され、信頼は通貨のように万能の価値をもつものと考えられているようです。
CIA諜報員は、その国でスパイを探し重要な情報を手に入れます。
スパイになることはとても危険なこと、だからこそ信頼できる相手からの依頼でなければ承諾しません。
ビジネスも全く同じ、信頼があれば大抵のビジネスはうまくいきます。
4 まとめ
以上、本書はビジネス上のテクニックはもちろん、普段知ることのないCIAの業界を垣間見ることができます。
スパイもの映画やドラマなんかが好きな人にはたまらないでしょう。
翻訳ビジネス書って本当におもしろいですね〜
オススメ度★5つ満点中
★★★
読みやすさ★5つ満点中
★★★★
印象にのこったフレーズ要約
過去の行動を見れば、未来が予測できる。
敵味方は変わりうるので、競争相手にも誠意と礼節を忘れない
最初の会合でめざすのは「二度目の会合」を実現すること
実践したい3つのポイント
- うそをついていた相手に嘘をついてごめんと謝る
- 相手の名前をググる
- 話の練習をしない