余命数ヶ月と宣告されたら何をする?「人生という教室」
人は必ず死にますが、多くの人はそのことを理解していません。
どこか遠くのことだと思いながら、本当はどうでもいいことをしています。
しかし死は確実にやってきます、本書はそのことを教えてくれる一冊です。
1 人間は死を確信したときどう生きるか真剣に考える
本書の主人公は熱血的な高校の教師です。
しかしあるとき脳に腫瘍が発覚し、余命数ヶ月と診断されます。
しばらくは病魔と戦い教師を続けますが、病気のために続けることができなくなります。
そこで彼が残りの人生の過ごし方として選んだのは全米にいる教え子に会いに行くことでした。
人はだれでもいつか死ぬことは理解しています。
しかし、本当に、実感をもって、そのことを理解している人はいません。
あと6ヶ月の命です、と神様に言われたとき、今の仕事を続けると言い切れる人はどれだけいるでしょうか?
2 本書を通じて死を意識することが大切
とはいっても、忙しい日常生活を送っている中で「死」を意識することはなかなかできません。
だからこそ本書で、「死が間近に迫っている現実」と疑似体験すべきです。
本書の前半は、主人公が闘病中にどのようなことを考えていたのか、そしてどのようなことが起きていたのかリアルに書かれています。
死を間近にしながら、愛する妻と離婚してしまうという、現実もかかれています。
現実はドラマのように感動的ではないということもわかります。
だからこそリアルで、本当に自分の身に置き換えて考えることができます。
3 絶望したら自分が影響を与えた人のことを考える
本書の主人公が元生徒にあいにいくと、主人公のおかげで人生が変わった、という生徒がたくさんいました。
こんな風に自分が生きてきたことが他人に何か影響を与えていた、ということを知ることができるのはとても価値あることです。
それだけで生きてきたかいがあったといえるのではないでしょうか。
辛く苦しいことが起きた時、自分が影響を与えた人間のことを考えるは、いいことかもしれません。
4 まとめ
本書は一般的なビジネス書とはちょっと毛色が違うかもしれません。
しかし、人生において本当に大切なことを教えてくれる一冊です。
全てのビジネスマンにおすすめです。
翻訳ビジネス書って本当におもしろいですね〜
オススメ度★5つ満点中
★★★★
読みやすさ★5つ満点中
★★★★
印象にのこったフレーズ要約
人生の最も優れた使い方は、それよりも長く残るもののために費やすことである
実践したい3つのポイント
- 余命6ヶ月と言われた時にしたいことを書き出す
- 1のなかで今すぐにもしたいことを書き出す
- 自分が過去に影響を与えた人をリストアップして連絡する