翻訳ビジネス書専門書評家の読書感想文

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ポイントは像と象使い「スイッチ!」

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自分や周りを変えたいけどなかなかできない・・・・

 

そんな悩みを持つ人は多いと思います。

 

本書は、像と象使いをたとえ話として、わかりやすく人や他人を変える方法を教えてくれます。

 

 

スイッチ! 〔新版〕― 「変われない」を変える方法 (ハヤカワ・ノンフィクション)

スイッチ! 〔新版〕― 「変われない」を変える方法 (ハヤカワ・ノンフィクション)

 

 

人生を変える方法、というジャンルの本はたくさんあります。

 

そのなかでも本書が面白いのは、像と象使いを例えに使っている点です。

 

以下、像と象使いを使った人生を変える方法についてまとめます。

 

1 象使いに方向を教える

人生を変えるためにまずすべきことは象使いに方向を教えること。

 

象使いとはいろいろな解釈ができますが、人の意識の部分だと考えるとわかりやすいです。

 

具体的には、上手く言っている場合のことを考え、なぜそれがうまくいっているかの原因を突き詰めてそれを繰り返すという方法があります。

 

たとえばダイエットをするために食事を我慢する場合。

 

空腹時に運動をすると気が紛れるという、うまくいく方法があれば、空腹時には運動をするという行動を習慣にします。

 

そうすることで、意識的に悪臭を断ち切ることができるのです。

 

2 象にヤル気を与える

次は、象にヤル気を与えること。

 

象は変化をこのまず惰性で生きてしまいがちな自分を象徴しているといえます。

 

象にヤル気を与える方法の1つは変化を細かくすること。

 

人はいきなり大きな行動の変化を迫られると恐怖で足が動かかなくなってしまいます。

 

たとえば部屋の掃除をするときめたとき、いきなり大掃除をするのではなく5分間だけ掃除をするようにしてみます。

 

3 道筋を決める

3つめは、象が進む道筋を決めること。

 

意識や無意識に頼らずに人を変えていく方法です。

 

その一つの方法が環境を整えること。

 

ある実験によれば、大きい容器に入ったポップコーンを手にした人は、ポップコーンの味にかかわらずたくさんの量を食べることが証明されています。

 

我々は思った以上に、環境に左右されているのです。

 

ですから、例えばダイエット中であれば食べ物を自分の目につく場所におかないなど、環境を変えることで自分をかえましょう。

 

 

 

以上まとめてみましたが、象と象使いに例えることで、本書では自分や人を変えるフレームワークをわかりやすく理解することができます。

 

特に本書の事例などをみると、自分を変えるというより、周りや集団を変える方法が強調されています。

 

あなたが集団のリーダーなどの立場にあり、多くの人を変えていきたいと考えている場合にはとってもオススメな本です。

 

翻訳ビジネス書って本当におもしろいですね〜

 

オススメ度★5つ満点中

★★★★

読みやすさ★5つ満点中

★★★★

 

印象にのこったフレーズ要約

「知識では行動は変わらない。太った医者。離婚した離婚カウンセラーはどこにでもいる」

「人はネガティブな出来事のほうがより強く記憶に残る」

「自分自身のセルフコントロールとなるとだれでも方の抜け穴を探す悪徳弁護士になる」

「変化は理論ではなく、感情・行動から生み出される」

「人は旅の途中である方が旅を終わらせようとする」

「40%の人は中学生自体を一番暗い時代だったと感じている」

「大きな皿を使うと食べ過ぎる」

「変化に成功した人の多くが「引っ越し」を理由としている」

エッフェル塔は作られた当初は嫌われていた」

「人は行動と思考が異なるのを嫌う(認知的不協和)。まず行動することでますます行動するようになり、思考が変わっていく」

 

 

 実践したい3つのポイント

 

  1. うまくいったときはどのような状態であったか調べる
  2. 考えずにます行動をする
  3. 5分間だけやってみる

 

スイッチ! 〔新版〕― 「変われない」を変える方法 (ハヤカワ・ノンフィクション)

スイッチ! 〔新版〕― 「変われない」を変える方法 (ハヤカワ・ノンフィクション)