脳の力を最大限に引き出す本「スーパーブレイン」
脳に関する本はたくさんでています。
本書はそんな脳本のなかでも、脳の力を最大限に引き出すことにフォーカスしています。
450頁超あるボリュームで脳について深い知識を得ることができます。
1 脳はできると思っていることしかできない
人間の脳の潜在能力は計り知れません。
しかし、本人が「これしかできない」と意識していたら絶対にできません。
その意味で、脳は意識が考えたことを絶対に守るのです。
本書は脳を市販のピアノであると例えています。
市販のピアノでも優れたピアニストはすばらしい曲を奏でることができます。
しかし、自分にピアノ演奏はできないと、考えている人に曲は弾けません。
ピアノ=脳には、全く違いはありません。
違うのは、ピアノを弾こうとしているあなたの意識なのです。
2 記憶をしたければ強い感情をもつこと
あなたは東日本大震災が起きた時どこでなにをしていたか記憶していますか??
多くの人はそのときのことを正確に覚えていると思います。
このように、記憶に感情が伴うと記憶が強化されるのです。
そうであれば、強い感情を抱きながら学習すれば簡単に記憶することができるはずです。
何かを記憶したいときは感情を利用することが有益です。
3 正しさは幸せであることに比べれば重要ではない
人はつねに正しくありたいという生き物です。
自分が正しくない、という感情を抱くと苦しみを感じます。
たとえば親に虐待されていたことがトラウマになっているとします。
虐待することは正しくありません、絶対に許されないことです。
しかし、虐待が正しくないと言っていつまでも親を憎くんでいては幸せになれません。
正しくなかったとしても、その事実から一度離れて幸せであることを選択することが必要です。
正しくなくても幸せになる方が重要なのです。
4 まとめ
以上本書のなかから、とてもいい気付きになることをあげました。
本書にはこれら意外にも、はっとさせられるフレーズがたくさんあります。
また脳をつかった問題の解決方法がスッテプごとにわかりやすく解説されています。
人生の問題を脳を使って解決したいと考えている人にはオススメです。
オススメ度★5つ満点中
★★★★
読みやすさ★5つ満点中
★★★
印象にのこったフレーズ要約
情熱と、磁性と鍛錬を伴う合理的思考の間を、行きつ戻りつする必要がある。
これは解決すべき問題か、我慢すべき問題か、それとも放棄すべき問題か?
同じ問題をうまく解決したことのある誰かに相談できないか?
考えることすべてが(脳への)命令である、ということを心底から理解するのは難しいだろうが、実際にそうなのだ。
自己否定を美徳だと思うことをやめよう。自分が我慢すれば他の人のためになるという考え方は、満足感の欠如を生む理論である。
実際に目標を達成した人々は、達成するよりも夢見ている方がよかったと答える。
一部の人々にとって、孤独は、世間よりも豊かな友となることがある。
瞑想によって心が幸福感で満たされるとき、〜あなたのDNAまで届く。
私達は、考えることを覚えたマシンではない。マシンの作り方を学んだ思考なのだ。
結局、人間にとっての一番の幸福とは、今までの自分が乗り越えられること、成長することである。
実践したい3つのポイント
- 買い物リストをつくらずに買い物する
- 自分の中で犠牲になることが尊いと思っていることを3つ見つける
- 自分がいま成長できていることはなにか考える