成功の方程式で人生を変える!「目覚めよ!生きよ!」
タイトルが印象的な本書は、昭和11年という約80年前に刊行され、以来増刷を重ねて100万分を達成したベストセラー本です。
まさに時代というフィルターをくぐり抜けてきた名著と言っていいでしょう。
人生で成功するための法則が書かれています。
本書は著者が発見したという成功の方程式を中心に、人生で成功する人とそうでない大多数の人は何が違うのか、それをわかりやすく伝えてくれます。
本書のポイントを以下に紹介してみたいと思います。
1 多くの人が成功できないのは破滅願望があるから
著者によれば、多くの人は失敗したいという破滅願望を持っているといいます。
「そんなことはない」と否定したくなりますが、本書で掲げられている例をみると、たしかに多くの人が無意識的に失敗する人生を送っていることがわかります。
著者によれば破滅願望がある人の共通点は「人生の時間が無制限にあるかのうように人生の時間を浪費している」点にあるといいます。
2 失敗や破滅にも報酬がある
ではなぜ人がそのような破滅願望をもつのでしょうか?
著者はその答えは失敗にも報酬があるからだと説きます。
失敗したり破滅的な考えを持つことによって、現実と理想のギャップに苦しまなくてもすんだり、不安を感じなくても済むのです。
この点は確かにそのとおりだと思います。
私達には夢ややりたいことを諦めることによって、自分を慰めている部分があります。
3 「失敗することなどありえないような行動をとれ」
これが著者のいう成功の方程式です。
原文では
act as if it were impossible to file
と書かれていることからして、これは、当然に成功しているかのうように振る舞って行動せよ、ということだと思います。
うまくいくかわからないという不安な気持ちを捨て去り、堂々と自信をもってことにあたれば成功するという意味です。
これは人生においてとても大切な考え方だと思います。
最初は「成功している演技」をしていても、それを続けていくうちにそれが本物になっていきます。
だから、絶対に失敗しないかのうように振る舞って行動することが重要なのです。
4 毎日目標に向かって行動すること
成功法則は実はシンプルです。
それは目標がどんなに遠くにあると思ってもまずは行動すること。
必ず毎日行動していけば結果として目標に到達することができるのです。
目標達成をする方法は明らかです。重要なのはそれを信じて継続できるかどうかなのです。
以上見てきましたが、本書は約200頁と翻訳ビジネス書にしてはボリュームが少ない本です。
そのため短時間で読めてしまいますが、中身はとても充実しているといえるでしょう。
シンプルながら何度も読みたくなる本です。
人生で成功したい!結果を残したい!と思っている人には是非オススメです。
翻訳ビジネス書って本当におもしろいですね〜
オススメ度★5つ満点中
★★★★★
読みやすさ★5つ満点中
★★★★★
印象にのこったフレーズ要約
「自分自身に厳しくするのと同時に優しくすることも大切」
「自分を働き過ぎだと思っている人の多くは自分の理想通りに働いていない」
「相手の承認や評価を求めたりせず、そのエネルギーを未来に向かって利用する」
「人間が夢を見ているのか正しく想像力を使っているか見極めるのは、その後に行動がともなっているかどうかである」
実践したい3つのポイント
- 1日30分はひとつのテーマのことだけを考える
- 時間が有限であるとしたらなにをしないか、を考えそれを辞める
- 「絶対に失敗しないとしたらどのように振る舞うか」考えそれを実践する