スマホが世界を変える!!「第五の権力」
本書はあのGoogle社の会長の初の著作。
オンラインで世界中の人がつながる約10年後の2025年。
世界はオンラインの力でどのようになるのか?近未来の未来予想図が書かれています。
- 作者: エリック・シュミット,ジャレッド・コーエン,櫻井祐子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2014/02/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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本書は、報道、国家、革命、生活、復興などの各分野で、全世界の人がオンラインでつながることでどのようなことが起きるのかを考察しています。
それはワクワクする将来であると同時に危険もともなう世界であることがわかります。
以下ポイントを纏めて見たいと思います。
1 人類が第5の権力を握る
国家権力は司法・立法・行政の三権で成立しています。
それに加え20世紀には報道が、権力を監視する第4の権力と呼ばれました。
筆者は世界中の人がオンラインでアクセスできることが、第5の権力になると説いています。
世界中の人がスマートフォンをもちオンラインで情報を共有すれば、いままで報道もられなかった政府の問題点を浮き彫りにすることができます。
そのような意味で、人類が新たな権力を握っていると言えるのです。
2 もっとも変化するのはスマホをもった新興国の人である
オンラインで世界中の人が繋がる世界。
これにより生活が一番変化するのは新興国の人々である。
今後、安価なスマートフォンが普及するのは明らかです。
これにより、例えば新興国の漁師は、とった魚をすぐさま魚を必要としている人に売りつけることができます。
またオンラインでつながることにより、教育が劇的な変化をします。
いままで貧困などで教育を受けられなかった人も、スマートフォンで講義をYouTubeで見るようになるかもしれません。
先進国の人々はすでにオンラインでつながり合っていると言えます。
3 私達が消すことのできない記録をもつ最初の人類となる
オンラインでつながることにより、私達はオンライン上の記録を消すことができなくなります。
これは人類史上初めてのことでしょう。
一度でもオンラインにあがった情報はどのように保存されているかわかりません。
犯罪歴やふざけたSNS上の投稿も、一生検索される可能性があります。
それにはいいことも悪いこともあるでしょう。
いずれにせよネット上になんらかの情報を上げるときには慎重な態度が必要です。
4 仮想社会と現実社会は相互に影響をおよぼす
今後はネット上の仮想社会と現実社会の二つを意識する必要があります。
政府は現実社会における影響力を仮想社会においても及ぼそうとします。
ネット上で始まったデモ参加の呼びかけなど、仮想社会で起きた出来事は現実社会に表れます。
二つの社会がそれぞれに影響力を持つ社会にこれからなっていくのです。
以上簡単にポイントをまとめましたが、これからくる未来予想としてとてもおもしろい話が盛り沢山です。
オンラインでつながる世界を一足先に覗いてみたいという人にはオススメの一冊です。
翻訳ビジネス書って本当におもしろいですね〜
オススメ度★5つ満点中
★★★
読みやすさ★5つ満点中
★★
印象にのこったフレーズ要約
「将来はオンライン上に仮想国家が生まれる」
「将来米軍は、サイバー軍を組織するかもしれない」
「情報通信技術は第一級のリーダーを生み出すことには役立たない」
「昔と違うのは紛争が多くなったのではなく目につきやすくなったのだ」
「将来は政府のバックアップがとれるようになる」
「モバイル機器をもった市民はだれでも証人や捜査官になれる」
実践したい3つのポイント
- 作者: エリック・シュミット,ジャレッド・コーエン,櫻井祐子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2014/02/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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