翻訳ビジネス書専門書評家の読書感想文

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成功する「ギバー」になる方法「GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代」

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多くを得るためには、自分から与えなければならない。

 

自己啓発書などにはよく出てくるフレーズです。

 

では本当に人に与えることは成功につながるのでしょうか?そこに落とし穴はないのでしょうか?

 

その疑問に答えてくれるのが本書です。

 

 

GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本)

GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本)

 

 

本書では、人は3つのタイプに分けられると主張します。

 

「テイカ―」は人から利益を受けることに注力するタイプ。

 

「ギバー」は人に利益を与えることに注力するタイプ。

 

「マッチャ―」は受け取ることと与えることのバランスをとることに注力するタイプ。

 

 

それぞれのタイプについて、どれがもっとも成功を手に入れやすいか、研究結果とともに説明しています。

 

研究の結果によれば、やはり成功を手に入れやすいのは人に与えることに注力するギバーです。

 

その意味で、「情けは人のためならず」という格言は正しかったことになります。

 

しかし、注意が必要な点は、ギバーもただ人に与え続けているだけでは、成功できるとは限らないという点です。

 

ギバーも賢く立ち回らなければ、テイカ―に喰い物にされてしまいます。

 

どうすれば成功し続けるギバーでいられるか、その秘訣を教えてくれます。

 

 

本書はペンシルバニア大学ウォートン校の史上最年少終身教授アダムグランド氏が著者です。

 

1981年生まれ32歳の人物が書いたとは思えないほど充実した内容になっています。

 

なるほど!!と思うページがたくさんありすぎて、本が付箋だらけになってしまいました。

 

人に与えることはいいことだと言われてるが本当なのか?正直者はバカをみるのではないか?などの疑問を抱いている人にはオススメです。

 

 

 

翻訳ビジネス書って本当におもしろいですね〜

 

オススメ度★5つ満点中

★★★★

読みやすさ★5つ満点中

★★★★

 

印象にのこったフレーズ要約

 「成功に一番遠いのも近いのもギバーである」

「ギバーであることは100メートルそうでは役立たないがマラソンでは役立つ」

「自分に利益をもたらさない人にどのように対応するかでその人がどんな人間かわかる」

「テイカーのCEOは一人称を多用する」

「達人がヘマをすると好感度は凡人がヘマをするよりずっと上がる」

「他人にも自分にも利益になる行動をすれば疲弊しない」

「より多く与える人はより多く稼ぐ」

「他の人の代理人となっているイメージをもつことでギバーは強気に行動できる」

 

 

実践したい3つのポイント

  1. 人にあったら5分間でできる親切はないか考え実践する
  2. 人に積極的にアドバイスを求める
  3. 他者の利益だけでなく自分の利益にも興味と関心を持つ

 

 

GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本)

GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本)