翻訳ビジネス書専門書評家の読書感想文

翻訳ビジネス書をこよなく愛する書評家による翻訳ビジネス書専門書評ブログ!

人はだれでも勇敢になれる!「勇気の科学」

f:id:book-success:20140129033704j:plain

 

「あの人は勇敢だ」「自分には一歩踏み出す勇気がない・・・」などなど

 

私たちはときとして勇気について考えます。

 

勇気とはなにか?どうすれば勇気がでるのか?そんな疑問に答えてくれる一冊です。

 

 

「勇気」の科学 〜一歩踏み出すための集中講義〜

「勇気」の科学 〜一歩踏み出すための集中講義〜

 

 

 

本書のポイントをまとめてみます。

 

1 勇気の2つの主要な要素は「行動意志」と「恐怖のコントロール」

本書では、勇気の要素は上記の2つであると説きます。

 

すなわち行動しようとする意志と、湧き上がる恐怖を克服する能力です。

 

恐怖を抑えこみ、行動する意欲を高めれば、人はだれでも勇敢になれるのです。

 

2 面子を失うという思いが恐怖を克服する

では恐怖はどのようにコントロールできるかというと、各国で重要とされる価値観に反するという思いが、恐怖をコントロールする要素の1つになります。

 

日本では他者からの面子を失うことが、恥とされており、これに反する場合に恐怖をコントロールすることができ、勇気を発揮できます。

 

3 他人のためという思いが恐怖を克服する

人のためになにかをしなければ、と思うことで恐怖は抑えることができます。

 

自分のためという思い出は恐怖に打ち勝つのは難しいのです。

 

4 怒りの感情は行動意思を強める

 

怒りは、あまりポジティブな感情ではないと考えられています。

 

しかし、ときとして怒りの感情は行動を促すことにつながります。

 

もちろん怒りに任せた感情は危険ですが、怒りをコントロールしながら行動意思を高めることにはメリットがあります。

 

5 役割を意識することが行動意思を強める

人は自分の役割を明確に意識していると、その役割に従った行動をとるようになります。

 

たとえば、道で人が倒れており助けようとするとき、だれかに救急車を呼ぶように依頼するとします。

 

そのときは「だれか救急車を呼んで!」というのはあまり効果がなく、「そこの青いジャケットを着た人!救急車を呼んで」というと実行してくれる可能性が高くなります。

 

青いジャケットをきた人は「自分の役割は救急車を呼ぶこと」と意識するようになり、行動につながるのです。

 

 

 

以上、本書にでてきた勇気を高める方法を紹介しました。

 

いざというときこのテクニックを使うと勇気ある行動ができるでしょう。

 

勇気ある行動をしたい人にはオススメです。

 

 

翻訳ビジネス書って本当におもしろいですね〜

 

オススメ度★5つ満点中

★★★

読みやすさ★5つ満点中

★★★

 

印象にのこったフレーズ要約

「勇気とは、危険、不確実性、恐怖があるにもかかわらず、道義的で価値ある目的に向かっていく行動意志である」

「簡単な質問をしたりイメージをすることで恐怖を減らすことができる」

 

 実践したい3つのポイント

  1. 自分がどのような役割を担うべきか強く意識する

  2. あえて小さな失敗をして失敗を受け入れる

  3. 勇気を発揮する必要がある場面をイメージする

 

「勇気」の科学 〜一歩踏み出すための集中講義〜

「勇気」の科学 〜一歩踏み出すための集中講義〜