悟りをひらくとどうなるかが分かる本「わかっちゃった人たち」
悟りをひらくとはどのようなことなのか?
そんな疑問に答えてくれる一冊です。
悟りをひらいた=わかっちゃった人たちが、悟りの境地について語っています。
本書は、悟りについて宗教的な側面から語っているものではありません。
ましてや特定の宗教を推薦する本でも、小難しい悟りの本質を語るものでもありません。
わかりやすい邦訳で、わかっちゃった人たちが、わかるとどうなるかを教えてくれます。
詳しくは読んでいただきたいのですが、以下にポイントをまとめたいと思います。
1 悟っても日常生活が大きく変わることはない
悟りを開くと神のような精神になり、日常の苦悩などふっとんでしまいそうです。
しかし悟りを開いた人たちは皆、悟りを開いたからといって、日常生活が大きく変わることはないといいます。
例えば悟りを開いたとしても、人間関係で苦労することはあるし、金銭問題にぶつかることはあると語ります。
ただ、不安や恐怖によって人生が台無しになるといった絶望感はなくなるといいます。
悟ることによって問題が起きたとしても、大きく動揺することがなくなるのです。
2 悟るとはすべてのものが一つであると理解すること
わかっちゃった人たちは、表現は違うといえども、自分を含む全てのもの(他人や、机などもすべて含む)が、本当は1つなのであるということに気がつくことが、悟ることであると言っています。
ここは、本を読んで頭で分かったとしても体感しなければ本当にわからないことなのでしょう。
残念ながら私も言葉としては分かりましたが、まだ実感としてはわからないままです。
3 悟ろうと探求しなければ悟れない
わかっちゃった人たちの言動をみていると、皆長い期間悟りを理解しようという探求を続けてきた人であることが分かります。
彼らは、あるときふと悟りを理解した、探求をやめた時にそれがわかる、と述べています。
しかし彼らがなにもしないまま、突然悟りを開いたということはなく、瞑想や修行など、なんらかの探求行動をとっているのがわかります。
やはり悟りを得るためには、それを求めるという姿勢が最低限必要なようです。
以上、わかっちゃった人たちのポイントをまとめてみました。
こういったスピリチュアルな分野に興味がなかったとしても、本書は邦訳がとてもよみやすく気軽に読めるためオススメです。
悟りってなんだ?と少しでも思ったら本書を読んでみてください。
翻訳ビジネス書って本当におもしろいですね〜
オススメ度★5つ満点中
★★
読みやすさ★5つ満点中
★★★★★
印象にのこったフレーズ要約
「誰もが本当に自分自身であることがわかった」
「自分は劇の登場人物の一人でいろんなことがおこってそれに対応していく」
「探求が終わった時ふいに認識が訪れる」
実践したい3つのポイント
- 毎朝10分間瞑想してみる
- 全ては1つであるということの意味を考える
- 悟りとはなにかを考える