メンタリズムとはなにか?「メンタリズムの罠」
少し前「メンタリズム」が流行しました。
日本でメンタリズムを流行させたDaiGo氏がバイブルと崇めるイギリス人メンタリスト「ダレン・ブラウン」氏の著作です。
479頁もの大著ですが、メンタリズムがなにかを知ることができます。
1 メンタリズムには種も仕掛けもある
ダレンブラウン氏がいわく、メンタリズムは秘術でも魔法でもありません。
人間の心理法則を利用したり、錯覚などを駆使して行われるものです。
ダレン氏はそのことを明らかにしたうえでパフォーマンスをしています。
2 ダマスのが一番難しいのは関心が薄い観客である
「どんな仕掛けがあるのか見破ってやろう」そう思っている観客は、ダマすのが簡単だそうです。
そういった人はダレン氏のパフォーマンスを集中して見てくれるため、錯覚を起こしたり注目をそらすことがしやすいとのこと。
逆に難しいのがパフォーマンスをあまり関心をもってみていない人というのは意外です。
3 自信がある人とあると振舞っている人に違いはない
ダレン氏がいうには、自信というものは存在しないということです。
そのため、実際に自信がある人と、自信があるように振舞っている人との間に違いはないということです。
これは、面白い考え方だと思います。
この考え方によれば、自信がなくても、自信があるように振る舞っていれば、それは自信があるということになります。
自信がないひとにとって、これはこころ強い考えです。
自信がなくても、自信があるように振る舞っていればいいのです。
本書の内容はメンタリズムの種明かしをするだけではありません。
記憶法や嘘の見破り方など、内容は多岐に渡ります。
メンタリズムはまさにこのような様々な人間心理を利用しているパフォーマンスであることがわかります。
人間心理に興味がある人にはオススメです。
翻訳ビジネス書って本当におもしろいですね〜
オススメ度★5つ満点中
★
読みやすさ★5つ満点中
★★
印象にのこったフレーズ要約
「私達は自分がコントロールしていると感じたい」
「私達は自分の経験を通じてしか物事を認識できない」
「証拠のない主張は証拠なしに否定できる」
「嘘をついているとき肝心な部分で説明が簡潔になる」
「自分がどういう人であるかということと実際にどうあるかは違う」
「マジックの大半はトリックが終わった後目の前で起きたことを観客が頭の中で反芻するときに体験するものである」
実践したい3つのポイント
- 自信がある振りをする
- 自分がどのような人であると伝わっているか考える
- 本書で紹介されたメンタリズムをやってみる
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