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幸せになる5つのお金の使い方「幸せをお金で買う5つの授業」

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巷には「どうすればお金をたくさん稼ぐことができるか」という本がたくさんあります。

 

しかし、「稼いだお金をどのように使えば幸せになるか」を教えてくれる本はあまりありません。

 

本書は「お金をどのように使えば幸せになるか」教えてくれる貴重な一冊です。

 

 

 

「幸せをお金で買う」5つの授業 ―HAPPY MONEY

「幸せをお金で買う」5つの授業 ―HAPPY MONEY

 

 

 

1 モノより経験を買う

私たちは「豊かさ=幸せ」とかんがえる傾向にあります。

 

しかし、さまざまな学術研究の結果によれば、モノを買うことによる幸せは長続きしません。

 

どんなに高価でほしいものを購入しても、すぐにモノによってもたらされた幸せはなくなっていきます。

 

逆に経験を買った場合幸福感は継続して続き、購入後も増大する場合もあります。

 

過去の経験からしてもわかると思います。

 

過去、モノを購入して幸せに感じたことと、旅行や特別な食事など経験を買って幸せだった場合を思い浮かべて下さい。

 

どちらが幸せだったでしょうか?多くの人は後者だと思います。

 

2 ご褒美にする

どんなに欲しいものでも、それがいつでもすぐに手に入るモノになってしまえば価値は薄れます。

 

子供のときは、自由になるお金がなくチョコレートひとつでも自分で買うのはうれしかったはずです。

 

でも大人になってチョコレートひとつで子供のころのような感動を感じることはできません。

 

そのために、好きなモノをあえて我慢してご褒美にする方法が効果的です。

 

たとえば毎日飲んでいるカフェラテを週1回だけのご褒美にするのです。

 

3 時間を買う

 

自分には自由になる時間が充分にある!と感じると人は幸福になれます。

 

逆にどんなにお金があっても、自由な時間がなければ人は不幸になります。

 

えてしてお金をもっている人ほど時間がないと感じているのです。

 

そのために、時間を創りだしてくれることにお金を払うという方法が効果的です。

 

例えば、全自動食洗機を購入したり、家事代行業社を依頼するなど。

 

また、わずかな時間でもボランティアや他人のために時間を使うことも、「自分には充分な時間がある」という意識を持たせてくれます。

 

4 先に支払ってあとで消費する

これは画期的な考え方です。

 

たとえば旅にでるとき、先に旅行会社に支払いをすませてから出発日をまちます。

 

出発を待つまでの間はとても楽しく感じられます。

 

支払いという苦痛を伴う作業はもう既に終了しており、楽しみな旅行が待っているだけだからです。

 

 

5 他人に投資する

 

子供がいる人ならわかりやすいと思います。

 

自分のことにお金をかけるより、他人にお金を出して貢献することの方が楽しみを感じるのです。

 

また他人にお金をかけることは肉体的にも良い効果を生むそうです。

 

 

 

以上駆け足で紹介しましたが、本書は人生の幸福感を引き上げてくれるとても価値のある本です。

 

お金を使うことがある全ての人にオススメの一冊。

 

翻訳ビジネス書って本当におもしろいですね〜

 

オススメ度★5つ満点中

読みやすさ★5つ満点中

★★

 

印象にのこったフレーズ要約

「稼ぐお金が2倍になっても幸福感は2倍にならない」

「新しい家を購入することで幸せになるという証拠はほとんどない」

「人は順応性が高いので一度手に入れるとすぐに飽きてしまう傾向がある」

「本の購入を経験的な買い物と考えている人は本を買っても後悔しにくい」

「人は何かが永久に続かないと考えるとそのものをいっそう大切に感じる」

「平均的なアメリカ人は1年のうち2ヶ月をテレビをみるのに費やす」

「私達は将来には時間がたくさんとれると思いがちである」

「大学生が好きな曜日は休暇日そのものではなく前日の金曜日である」

「ちょっぴり食べてあとの分も残しておく」

 

 

  実践したい3つのポイント

  1. モノと経験どちらにお金を使ったほうが有益だったか思い出す
  2. 1週間後にお金を使っていいご褒美を設定する
  3. 一日1回他人のためにお金を使う

 

 

「幸せをお金で買う」5つの授業 ―HAPPY MONEY

「幸せをお金で買う」5つの授業 ―HAPPY MONEY