人生の変化を迎えている人必携の一冊「トランジション」
人生に変化はつきものです。
しかし人生の変化を迎えているとき、どのような考え方や行動をすればいいか学ぶ機会はあまりありません。
本書は人生の転機を迎えているときにどのような考え方や行動をすればいいか教えてくれるガイドブックといえるでしょう。
トランジション ――人生の転機を活かすために (フェニックスシリーズ)
- 作者: ウィリアム・ブリッジズ,倉光修,小林哲郎
- 出版社/メーカー: パンローリング
- 発売日: 2014/03/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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1 トランジションとは内面の変化である
トランジションという言葉はあまり馴染みがありません。
トランジションは、外的な変化ではなく内的な変化を指します。
外的な状況が変わっても、内面的な状況に変化がなければトランジションとはいえません。
例えば、会社を解雇されたというのは外的な変化ですが、必ずしも内的な変化が起こるものではありません。
そして本書は人間的な成長のためにはトランジションを経験することが重要であると説きます。
2 トランジションは3つの時期で経験される
外的な変化が起きてトランジションが起こるとき、3つの時期を経験することになります。
それは
「終わる時期」
「混沌や苦悩の時期」
「始まりの時期」
です。
例えば、小学校を卒業して中学校に入学するときのことを考えるとイメージが湧きやすいでしょう。
小学校の卒業式が「終わる時期」、卒業後4月上旬までの何者でもない時期が「コントにゃ苦悩の時期」、そして中学校の入学式が「始まりの時期」です。
変化にはこのような3つの時期が存在することを踏まえて、それぞれの時期にどのようなことに注意しなければいけないか本書が教えてくれます。
3 自分が老人になったとして今のことを考えてみる
人生の変化、トランジションの時期にあるときは、将来の方向性がみえず苦しいものです。
そんなときに効果的な方法が、「自分が90歳になったとき、今の出来事をどのように考えているだろうか」と思考してみることです。
充分に生きて余命が少くなった状況では、全てが大したものではないと感じるのではないでしょうか。
そして、「全てはいい思い出になる」のではないかと思います。
4 まとめ
本書は、20年前のに出版された本の改訂版です。
著者も歳をとり、それまでの経験から得た知識が新たに加えられています。
変化は苦しいが楽しく、人生にとって必要不可欠だ!と思っている人にオススメです。
変化の多い新年度にふさわしい一冊です。
翻訳ビジネス書って本当におもしろいですね〜
オススメ度★5つ満点中
★★★
読みやすさ★5つ満点中
★★★
印象にのこったフレーズ要約
「なんであれ新しいことに取り掛かるときには終わりを処理する必要
「離別によって初めて容赦なく変化のプロセスが始まる。
「覚醒のプロセスは古い現実は頭の中にあって外部には無いのだと言
「原始的伝統的文化ではカオスの象徴的な回帰は新たな創造のために
「私に必要なのは純粋な孤独である。
「もし今死んだら心残りは何か考える創造的な人たちは常に再生の前
「準備なしで行動し結果を確認する」
「悟りが開けたら洗濯だ」
「創出が起こるのはそれまでの結合から離別離脱すべき時代がきたこと
実践したい3つのポイント
- いま死んだら心残りなことを考える
- 1日ホテルに引きこもって考える
- 手放す時期がきていると感じる物事を3つリストアップする
トランジション ――人生の転機を活かすために (フェニックスシリーズ)
- 作者: ウィリアム・ブリッジズ,倉光修,小林哲郎
- 出版社/メーカー: パンローリング
- 発売日: 2014/03/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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