翻訳ビジネス書専門書評家の読書感想文

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意思決定方法の決定版「決定力!」

 

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人生は決定の連続です。

 

朝起きる時間から、朝食になにを食べるか、どんなテレビをみるか・・・

 

そんな人生に必須の決定力を身につける方法を教えてくれるのが本書です。

 

決定力! :正解を導く4つのプロセス

決定力! :正解を導く4つのプロセス

 

 

1 「〜すべきか」と考えるのはすでに間違い

人が決定を間違える原因としてあげられるのが視野狭窄

 

すなわち、視野が狭くなっていて、目の前の選択肢以外の可能性が見えなくなっている状態です。

 

「〜すべきかどうか」と考えるとき、すでに選択肢は「〜するか」「〜しないか」の二つだけになってしまっています。

 

これが視野狭窄に他なりません。

 

「〜すべきか」という形で自分への問いかけを始めたら、選択肢が見えなくなっているという危機感を持ちましょう。

 

2 「今の選択肢を選べないならどうするか」を考える

視野狭窄を防止するテクニックのひとつがこれです。

 

今の選択肢がダメなら、他の選択肢を考えるしかありません。

 

その過程で適切な選択肢ができるようになるのです。

 

3 自分と同じ問題を解決した人を探す

この世の中に全く新しいアイデアというものはほとんどありません。

 

みんな誰かのアイデアを少し変えたものであったり、アイデアを組み合わせたものに過ぎないのです。

 

意思決定する場合も同じです。

 

うまい解決方法が選べない時、自分と同じ問題を解決した人を探しましょう。

 

世の中には必ず自分と同じ問題を既に解決している人がいるはずです。

 

4 「先見的後知恵」を使う

「先見的後知恵」とは、未来の1点から過去を振り返る思考方法です。

 

うまい意思決定ができないときに使います。

 

たとえば、「半年後に私が本を出版したとする。その方法はどのようなものであったか?」という考え方のアプローチをするのです。

 

そうすると脳がたくさんのアイデアをひらめきやすくなります。

 

 

 

以上、本書で紹介されているうまい意思決定方法を少し紹介しました。

 

本書はとても多くの研究や心理学にもとづいて書かれており、とても内容に信頼が置けます。

 

いつも優柔不断で決めることが苦手、という人にはオススメの一冊です。

 

翻訳ビジネス書って本当におもしろいですね〜

 

オススメ度★5つ満点中

★★★

読みやすさ★5つ満点中

★★★

印象にのこったフレーズ要約

「手続き的公正は意思決定の大きな要素」

「訴訟では手続き的公正が担保されていれば勝訴者と敗訴者の満足感は同じ」

「先送りして失敗するより選択して後悔するほうがいい」

「相手の考えを的確に述べることができれば話を聴いていたことの証拠になる」

「重要なのは決定の結果ではなく過程である」

 

 

  実践したい3つのポイント

  1. 選択肢を全て消去する
  2. 自分と同じ悩みを持っていた人をさがす
  3. 優先事項を書き出す

 

 

決定力! :正解を導く4つのプロセス

決定力! :正解を導く4つのプロセス