翻訳ビジネス書専門書評家の読書感想文

翻訳ビジネス書をこよなく愛する書評家による翻訳ビジネス書専門書評ブログ!

影響力の武器の実例満載!!「影響力の武器実践編」

f:id:book-success:20140728145637j:plain

 

「影響力の武器」は翻訳ビジネス書好きの人ならほとんどの人が知っている名著です。

 

本書はそんな「影響力の武器」の実践編。

 

これでもかというほど多くの実例から、影響力の武器のエッセンスに触れることができます。

 

 

影響力の武器 実践編―「イエス!」を引き出す50の秘訣

影響力の武器 実践編―「イエス!」を引き出す50の秘訣

 

 

 

1 人を動かすには多数派であることを示す

影響力の武器の1つに「社会的証明」があります。

 

社会一般的な状況を示すことにより、同じような行動を相手にとらせることができます。

 

その例として、人に何か行動をとらせようとするとき、行動をとることが多数派であることを示してやる方法があります。

 

たとえば、月例会議の出席者を増やしたい時、欠席者の人数を示すのではなく出席者の人数を示して、欠席することが少数派であると思わせます。

 

CMなどではよく「購入者の◎%が結果に満足しています」などの表現が使われます。

 

これはまさに社会的証明のちからをつかっています。

 

2 無料のおまけをつけるときには価格を示す

「無料特典付き」「おまけつき」などという表示をよく見ます。

 

購買意欲を高める方法としてこのような表示はとても効果があるように思えます。

 

しかし、その無料特典が本当はいくらの価値があるのか?それがわからなければ効果はいまひとつです。

 

無料特典をつけるときには、「5万円相当の無料特典付き」というように、その特典の価値をしめしましょう。

 

3 感謝の見返りはすぐに受け取ること

本書によれは、人が他人にしてもらったことに対する感謝の気持ちの程度は、その出来事があった直後が最も強く、だんだん弱くなるそうです。

 

逆に人にしてあげたことに対する価値評価は、した直後がもっとも低く、その後高くなっていく傾向があります。

 

この事実からすると、他人から何か「してあげた」ことの見返りを受けるには、その直後が一番いいことがわかります。

 

時間が経つに連れ、相手は感謝の気持ちを忘れ、こちらはしてあげたことの成果を高く考えるのです。

 

これは知っておいたほうが良い知識です。

 

4 まとめ

以上見てきたとおり、本書は具体的なケースに当てはめながら影響力の武器をしっかりと理解することができます。

 

「影響力の武器」と一緒に読めば、理解が深まりその技術を身につけるのに役立つでしょう。

 

是非一読をおすすめします。

 

翻訳ビジネス書って本当におもしろいですね〜

 

オススメ度★5つ満点中

★★★

 

読みやすさ★5つ満点中

★★★

印象にのこったフレーズ要約

子どもでも、小さいステップから初めて導いていけば、言うことを聞くようになる

 

 イーベイで最初に売り出された商品は壊れたレーザーポインター

 

あとで見つかりよりは先に自分から触れておくほうが、交渉相手から信頼を勝ち取ることができます

 

ウェイターが注文を客の言葉どおりに繰り返すとチップが増える

 

 

 

 

 

  実践したい3つのポイント

  1. 動かしたい相手を決める
  2. 本書をパラパラめくり適当な頁を見る
  3. そこに書かれている手法を1の相手に試してみる

 

影響力の武器 実践編―「イエス!」を引き出す50の秘訣

影響力の武器 実践編―「イエス!」を引き出す50の秘訣